ついに64bitのAndroidスマホ「HTC Desire 510」登場、ただしアプリは32bit

HTCは64bit対応チップを搭載したAndroidスマートフォン「HTC Desire 510」を発表しました。64bitチップ「A7」を搭載したiPhone 5sにようやく追いつく形で64bit版Androidスマートフォンが登場するわけですが、依然として実行するソフトウェアは32bitであることをArs Technicaが指摘しています。

First 64-bit Android phone has no 64-bit software | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/08/first-64-bit-android-phone-has-no-64-bit-software/

HTC announce the 64 bit Desire 510 | Coolsmartphone
http://www.coolsmartphone.com/2014/08/27/htc-announce-the-64-bit-desire-510/

クアルコムは64bit対応SoCとしてSnapdragon 410/610/615/801や、ハイエンドモデルのSnapdragon 805をリリースしていますが、HTC Desire 510は、Snapdragon 410を搭載した低価格モデルとなっており、Android初の64bit対応スマートフォンの登場となります。

HTC Desire 510のスペックは以下の通り。
・ディスプレイ：4.7インチ(854×480)
・カメラ：500万画素
・CPU：Snapdragon 410(1.2GHz クアッドコアプロセッサ)
・RAM：1GB
・ストレージ：8GB(microSDで128GBまで拡張可能)
・バッテリー：2100 mAh
・通信方式：2G/2.5G、3G/3.5G、LTE
・OS：Android 4.4

以下の3Dモデルはグリグリ動かして見ることが可能です。


ハードウェア自体は64bitに対応しているわけですが、OSは32bitのOSであるAndroid 4.4を搭載しているため、実行するソフトウェアやアプリは32bitということになります。発売後にHTCがOSのアップデートを提供する可能性がありますが、Ars Technicaは64bit版OSであるAndroid L搭載のスマートフォンのリリースは来年になる、と予想しています。