オムライス発祥の店の1つ北極星で「チキンオムライス」を食べてきました
オムライスといえば子どもから大人まで親しまれている洋食の定番中の定番のメニューですが、発祥の店の1つが大阪にある「北極星」です(※オムライスのWikipediaによると煉瓦亭が発祥との説もあり)。先代の北橋茂男氏が常連のお客さんで胃が悪く、いつも白いごはんとオムレツを食べていたのを見て、「同じものを毎日食べるのはかわいそうだ」と思い、1922年に考案した歴史ある料理。今やどこの洋食屋さんにも置いてある料理ですが、発祥のお店の味が知りたかったのでさっそく行ってきました。
オムライスの北極星(北極星産業株式会社)
http://hokkyokusei.jp/index.html
北極星の住所は「大阪府大阪市中央区西心斎橋2−7-27」で、なんば駅から徒歩5分ほど。
町屋づくりの北極星に到着。近くには近代的なホテルやビルが建ち並んでいるので、この建物はかなり異質。
のれんがかかっており、一見オムライスなどを出す洋食屋さんには見えません。
お店の前にはメニューが貼られており……
外国人観光客のための英語の説明書きもありました。
お店の入り口は旅館や銭湯にも似たような雰囲気。店員さんが来店人数を聞き、席に案内してくれます。
壁には能書きや新聞の切り抜き
北極星の歴史が分かる写真が展示されています。
お店の中に入っていきます。
廊下を歩いている途中、厨房を見ることができました。
お座敷の店内に到着。洋食屋さんにしてはかなり変わった作りと言えそうです。
窓際に座れば、庭園を見ることも可能。
すでに席にはスプーン・メニュー・水が用意されていました。
メニューを開くと1ページ目にチキンオムライス(税込720円)を発見。「人気メニュー第1位」とのことで注文してみます。
待つこと5分足らずでメニューが到着。北極星ではオムライスを1個作るための時間の目安は2分半だそうです。
テーブルにオムライスが運ばれた時に感じるのは、オムライスの上にかけられている特製ケチャップのいい香り。
オムライスの上にもたっぷりかかっています。
ケチャップがかかっていないほうから見るとこんな感じ。たまごがキレイに固まっています。
寿司店で見るようなガリも添えられているのも特徴の1つ。
オムライスにスプーンを入れると……
卵の部分は固まるギリギリくらいの感じでした。
スプーンですくって食べてみると、卵がギリギリ固まるくらいの柔らかさで至高の食感で、薄く塩などで味付けられた優しい味。ケチャップが程よくしみたごはんの味からはトマトの酸味や旨味が感じられました。ごはんはチャーハンのように油がよく染みこんでいるわけではないものの、やや水分が少なく、ケチャップが良く絡んでいます。
卵は中はギリギリ固まるくらいの柔らかさで、ごはんに近い部分ほど柔らかくまさに「フワトロ」な食感。この柔らかさは家庭ではなかなか真似できなさそう。
鶏肉とケチャップライスの相性もグッド。旨味がしっかりと肉の中に残っています。
北極星特製のケチャップに絡めてオムレツを食べると、トマトの旨味が強くなりさらに重層的な味に。しょうゆや砂糖が混ざっており、どこか和を感じるつくりになっています。
通常お寿司等と一緒に食べるガリですが、同じ味が続いてしまうので口をリフレッシュするのに最適。
オムレツの端の部分は、とくにふんわりとした食感が楽しめます。洋食の定番料理ですが、家ではそうそう同じように作れるものではないので技術料と考えれば税込720円という値段も納得です。立地を考えれば安いと言えるかもしれません。
北極星は12月31日と1月1日以外無休で、11時半から21時半(ラストオーダー21時)までの営業。大阪や京都に10店舗ほど支店がありますが、本店は建物の雰囲気も一味違うのでオススメです。
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