レビュー

動画のブレを驚くほど補正してくれるカメラアプリ「Steady Camera」レビュー


携帯電話やスマートフォンを使って誰でも手軽にムービーを撮影できるようになりましたが、クオリティの高い作品を撮るとなるとハナシは別になってきます。軽い本体で撮影できるということは「ブレ」が多く発生してしまうことにもつながり、カメラに搭載されている補正機能だけでは追いつかずに見づらい仕上がりのムービーになってしまったという経験の人も多いハズ。そんなブレの悩みを驚くほど効果的にソフトウェア補正してくれるiPhone専用アプリが「Steady Camera」ということなので、実際にいろいろ撮影して効果のほどを確かめてみました。

Stabilization & Slo-Mo Video - Steady Camera
http://steady.stupeflix.com/


iTunes の App Store で配信中の iPhone用 Steady Camera - ブレ補整&スローモーション動画
https://itunes.apple.com/jp/app/steady-camera-bure-bu-zheng/id881459978

Steady Cameraは価格200円(2014年8月時点)の有料アプリですが、補正の効果を実感すれば納得できる人も多いはず。App Storeから「購入する」→「開く」と進むとインストールが完了してアプリが立ち上がります。なお、Steady CameraはiPhone 4s/5/5c/5s専用となっており、iPhone 4、iPadシリーズ、iPod Touchには対応していないので注意が必要です。


初回起動時にはマイクの使用許可を尋ねてきます。ムービーを撮影するためには、音声を録音する為のマイクも必要なので、「OK」をタップ。


アプリが立ち上がった画面はこんな感じに非常にシンプル。iPhoneを縦にすると縦横比が1:1の正方形、横にした場合には16:9のワイドサイズのムービー撮影を行うことができます。


とにもかくにも、まずはムービーを撮影してその効果を確かめてみることに。今回の撮影では、検証のためにSteady CameraをインストールしたiPhone 5sとiPhone 5cの純正カメラを使って同時に撮影を行いました。iPhone 5sのカメラには手ぶれ補正機能が搭載されているために厳密な比較とはなりませんが、通常の手ぶれ補正では得られないような安定した映像になっていることが実感できるはず。

まずは自転車に乗りながら撮影してみたのが以下のムービー。純正カメラとSteady Cameraの映像が交互に登場しますが、同じシーンで比べるとその効果のほどが実感できるはず。

「Steady Camera」とiPhone純正カメラを使ってサイクリングロードの風景を撮影してみた


カメラを構えて木の周りをぐるぐるしてみたらこんな感じ。まるでCGのようにスムーズな映像になっているのがわかります。ただし、ホワイトバランスや露出の調整が純正カメラに比べると甘いと感じる一面もありました。

「Steady Camera」とiPhone純正カメラを使って木の周りを撮影してみた


なお、撮影後の確認画面を2本指でダブルタップすることで、補正効果のオン/オフを切り替えることができます。ということは、補正が撮影時に行われる「かけ撮り」ではなく、生の映像を再生時にリアルタイム補正しているということがわかります。

Steady Cameraの補正ビフォーアフターを比べてみる


また、上記のムービーからは、補正後の映像は元のサイズの映像から一部分を切り出したものであることがわかります。そのため、Steady Cameraを使って撮影する際には普段よりも被写体を小さめに収めることを心がけることも必要になってきそうです。


なぜか急に走り出したくなったので、水辺に向かって駆けだしてみました。通常のカメラではブレまくっていた映像も、Steady Cameraで撮影したものだとスムーズな動きになっています。あまりにもスムーズなので、走ってる感が激減していますが、「はぁ、はぁ」という息づかいからバテ具合が感じられるはず。

「Steady Camera」で撮影すると走りながら撮影してもブレがほとんどなし


映像は画面のブレを検知して補正をかけるようになっており、あまりに激しいブレだと対応しきれないことも。逆に、揺れが「スッ」と収まる瞬間は以下のムービーで見ることができます。一瞬「スローモーションになったのかな?」と感じてしまいますが、その後の動きを見ると通常のスピードであることがわかって2度ビックリできます。

「Steady Camera」で映像が安定する瞬間と踏切で撮影してみた電車


また、Steady Cameraはスローモーションムービーでの補正にも対応しており、iPhone 5sでは120fps、純正では対応していないiPhone 5やiPhone 5cでも60fpsでのスロー映像を撮影することができます。撮影時には夢中になりすぎて誤ってハトをひいてしまいそうになったのですが、そんな時に偶然残されていたスロームービーがこちら。

自転車でハトをひいてしまいそうになった瞬間をSteady Cameraで激写


撮影したムービーはiPhoneのカメラロールではなく、アプリ内に保存されています。SNSやYouTubeでシェアするには一度カメラロールに保存する必要があるので、まずは画像を選択。


画面右上のシェアボタンをタップし「カメラロールに動画を保存する」をタップすると、保存が開始されます。


保存中の画面では進捗を示すプログレスバーが表示されます。保存にはムービーとほぼ同じ長さの時間がかかります。先述のようにアプリ内にはカメラで撮影した生のデータが入っているようなので、カメラロールに保存する時点でムービーを書き出しているようです。


処理が完了すると、カメラロールにムービーが表示されました。あとはいつもどおりSNSやYouTubeに投稿したり、PCにバックアップを残せるようになりました。


このようにSteady Cameraはなかなか強力なブレ補正機能を備えていることがわかりました。この種の機能は高価な高性能映像編集ソフトでしか使えなかったことを考えると、200円という価格は一考の価値があると言えそうです。

iTunes の App Store で配信中の iPhone用 Steady Camera - ブレ補整&スローモーション動画
https://itunes.apple.com/jp/app/steady-camera-bure-bu-zheng/id881459978

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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