レビュー

5000円でデコボコでも快適に過ごせる「高床式ベッドテント」をフジロックで使ってみた


テントにはピンからキリまで種類があり、快適性と価格の釣り合いが難しいところですが、粗悪なテントではなかなか体を休めることができません。そこでデコボコや傾斜のあるところでも心安らかに休息できるコストパフォーマンスの良いテントを探していたところ、約5000円という低価格で地面に底がつかず、ペグも不要なのでどこでも設営可能な「高床式折りたたみベッドテント」を発見したので、その性能を確かめるべく、まっすぐな場所にテントを張るのが難しいフジロックフェスティバルに持って行って使ってみました。

注文したテントが緑色の袋に入って到着。


中身は下から折りたたみ式ベッド・ポール・テント・説明書。ベッド部分の耐荷重は110kg、材質はアルミニウムおよびスチール製で、サイズは幅193×奥行78×高さ160cmです。


というわけでフジロックに持ってきました。重量は8.7kgとかなり重めなので、折りたたみ式のキャリーカートを駆使して大阪~新潟間を特急列車移動で運んだわけですが、他の荷物も合わせて成人男性でも相当骨が折れました……。


さっそくフジロック会場の近くにあるキャンプサイトでテントを設営します。まずは折りたたみベッドを取り出して……


カタカナの「コ」とアルファベットの「T」を合わせた以下のような形にします。


そのまま両端の脚を180度回転させて立てればOK。


両端の支柱となる棒をベットの布が輪になっている部分に差し込んでいきます。


支柱に空いている穴が内側になるようにして入れ、ベッド側の突起に差し込みます


反対側は先に支柱を差し込んで……


ベッドの布をできる限り張りつつ、強力なマジックテープで裏面に固定。なお、人間1人と荷物を置いて2日間過ごしてもマジックテープが外れたり、外れそうになることはありませんでした。


これでベッドが完成。これだけでも持ち運べる頑丈なベンチとして使用可能。


次に4本のポールを組み立てて4隅に配置。


天井となる部分を結合パーツでまとめます。


するとこんな感じの骨組みが完成。


ポールを迷彩テントの布に通していき……


結合パーツにトップのヒモを通します。


あとはベッドの4隅にゴムバンドをかぶせるだけ。


これで折りたたみ式ベッドテントが完成!少し傾斜のある場所に設営しましたが、土台がしっかりしているのでぐらぐらすることはありません。設営自体も特に難しい手順はなく、慣れれば10分ほどで完成させることができます。ペグを刺さなくても良いので、「地面が固すぎてペグが刺さらん!」というイライラからも解放されます。


前はTの字にチャックがついており、開けるとこうなります。


側面には2つの窓つきで、チャックを開けてもメッシュがついています。


天井部分もメッシュになっており、風通しがよく虫は入ってこられないようになっています。


ただし、ベッド部分の4隅には穴が空いており、テントカバーとベッドの間を固定する方法もないので、どこからでも手を差し込めるのは不用心で少し残念なところ。虫も入ってしまうので、今回は布テープを貼ってこれらのすき間を埋めることにしました。


内部には天井にヒモがないのでランタンなどを吊るすことはできませんが、窓の近くに2つヒモがついています。軽めのハンドライトやゴミ袋などを吊るすには問題ナシ。


というわけでフジロックで2日間使用したところ、普通のテントなら地面の湿気や岩のゴツゴツ感を感じるところですが、ベッドテントではピンと張った布に寝転ぶことになるので超快適。すきま風がありますが寝袋があれば「テントなのにこれほどの寝心地とは……」と思ってしまいます。テント布やベッドの布部分には耐水加工が施されていないので、野外で使用する時は別で雨が降った時用の防水カバーを用意しておくのが無難。なお、道行く人に数回「このテントすごいですね!」と話しかけられる、というサプライズつきで5000円なので、「上出来すぎる」と感じました。


以下は出発前に編集部員に入ってもらったところ。テント内は1人なら38リットルのバックパックなどの荷物を置いても足を伸ばしてゴロゴロできるくらいにはスペースがあります。説明書には2人用と書かれていましたが、この中に2人で入ると超接近し続けることになるのでカップルでも厳しいのでは……、と感じたので1人専用と考えた方が良さそう。本体重量がネックですが、現地に送ることができれば問題ないので、泥んこの地面やデコボコ道でも気兼ねなくテントを張ることができるベッドテントは、野外フェスやキャンプによく出かける、という人にはかなりオススメです。


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in レビュー,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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