ハードウェア

好きな曲を稲妻の奏でるメロディで楽しめる「tinyTesla」


テスラコイルが発する稲妻によって音を発生させ、自在にメロディを奏でることができるという稲妻パルス楽器が「tinyTesla」です。

tinyTesla Kit - Kits - Products
http://onetesla.com/products/kits/tinytesla-kit.html

ピアノや太鼓などの楽器は、弦や膜が振動して近くの空気を押し出して空気に密な部分・疎な部分を生じさせ、その空気が耳まで伝わり鼓膜を振動させることで音が聞こえるという仕組みになっています。tinyTeslaは、この弦や膜などの代わりにテスラコイルが発する稲妻を使っている楽器。どんなハードウェアなのかは、以下のムービーを見れば一発で理解できます。

tinyTesla the Little Singing Tesla Coil Anyone Can Build - YouTube


テスラコイルは二つのコイルを共振させることで高周波とともに空中に稲妻を発生させられる装置です。


稲妻は出力によって細いものや……


太いものまで自由に作り出せ、稲妻の大きさによってその音もさまざま。


この稲妻を調整することで、稲妻の奏でるメロディを楽しめる「スパークリング楽器」がtinyTeslaです。


tinyTeslaはMITの研究室から誕生しました。


tinyTeslaのベースキットは半田付けの経験がある人なら誰でも組み立てることが可能です。


すでに発売済みのOneTeslaTSでは、USBケーブルでMIDI音源と接続することで、好きな音の稲妻を自在に生みだし、稲妻を「聴く」ことに成功しました。


しかしOneTeslaTSには、少し大きくて組み立てるのにもスキルが必要で値段も高いという欠点がありました。


そこでOneTeslaTSを改良し、よりコンパクトで組み立てやすく、半額以下の価格を実現するために生まれたのがtinyTeslaというわけです。


tinyTeslaで映画「Pirates of the Caribbean」のテーマソングを演奏する様子は以下のムービーで確認できます。

tinyTesla: Pirates of the Caribbean - YouTube


tinyTeslaの開発チームであるMITの学生が中心となったOneTeslaは、クラウドファンディングサイトKickstarterで前モデル・OneTeslaTSのプロジェクトを見事成功させて製品化を実現。今回、さらに改良を加えたtinyTeslaで改めてKickstarterプロジェクトを開始したところ、目標金額2万ドル(約200万円)に対してすでに17万6000ドル(約1800万円)の出資を集めることに成功しています。


tinyTeslaプロジェクトでは、149ドル(約1万5000円)の出資でtinyTeslaを自作できるキット一式をゲット可能で、さらに10ドル(約1000円)の追加出資で製本されたマニュアルをゲットできます。

なお、tinyTeslaプロジェクトへの出資期限は、日本時間で2014年8月16日午前2時48分までとなっています。

tinyTesla: the Little Singing Tesla Coil Anyone Can Build by oneTesla — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/onetesla/tinytesla-the-little-singing-tesla-coil-anyone-can

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in ハードウェア,   サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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