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近く発表される「Amazonスマホ」と独自の研究開発機関「Lab126」とは


発表が間近に迫っていると噂されているAmazonが独自開発したスマートフォンですが、その開発には「Lab126」というAmazonが独自で抱える研究開発機関が携わっているとみられています。

Inside the Secretive R&D Lab Behind the Amazon Phone - Businessweek
http://www.businessweek.com/articles/2014-06-17/inside-the-secretive-r-and-d-lab-behind-the-amazon-phone

Lab126は2004年に設立されたAmazonの子会社で、シリコンバレーの中心地とも呼ばれるカリフォルニア州クパチーノに拠点を構えています。その設立目的は、Amazonが自社開発した電子ブックリーダー「Kindle」の開発のためであり、その後のKindleシリーズや、Apple TVやChromecastと同種類のストリーミングデバイスであるFire TVバーコードや声を使って商品を購入できるデバイス「Amazon Dash」などの開発も担当してきています。


投資家などの中からは「なぜAmazonは本業である書店から逸脱してリスクの高いハードウェアビジネスを行うのか?」という疑問を投じる声があるのも事実ですが、逆にAmazonにとっては「なぜやってはならない理由があるのか?」という疑問になるのかもしれません。Amazonは大きな売上高から得られる利益の多くを投資に向けているとみられ、あまり多くの純利益を出さないことも明らかになっており、強力な資金力を手がかりに今や社会インフラの1つともなった携帯電話・スマートフォン市場に参入するというのは理にかなった考え方だと言えます。

そんなLab126が開発したAmazonスマホに搭載と予想されているのが、特殊なメガネやレンズを用いなくとも画面を立体的に表示させる「裸眼3Dディスプレイ」と呼ばれる技術。以下のムービーはこんな感じになるのではないかというイメージを映像にしたものです。

i3D — Head Tracking for iPad: Glasses-Free 3D Display - YouTube


ムービーでは、iPadのフロントカメラを使って持ち主の顔の動きと角度をトラッキングして読み取り、その移動に合わせて画面を変化させている様子を見ることができます。いわば「疑似3D表示」ということになっていますが、片目を閉じながらムービーを見ると、本当にiPadの画面の向こうに空間が広がっているように見えてきます。


この3D効果は、以下のiPhone/iPad向けアプリで体験してみることも可能です。

i3D on the App Store on iTunes
https://itunes.apple.com/us/app/i3d/id434844658

Androidにも同様のアプリがリリースされていますが、動作にやや難があるために多くのAndroidスマートフォンではうまく実行されないかも。

Head Tracking 3D - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=my.codeandroid.headtracking3d

上記のデモではカメラ1台でトラッキングを行っていますが、Amazonスマホには前後に6つのカメラを搭載と予想されているのは、このためなのかもしれません。

そしてこの技術を体験したとみられる人たちの反応を収めたムービーがこちら。みんな声をそろえて「いったいどうなってるんだろう?」と驚きを隠せない様子。

Find out what these Amazon customers are talking about - YouTube


この「Find out what these Amazon customers are talking about(この人たちが何について話しているのか確認してください)」と名付けられたムービーの最後には「6月18日にローンチイベントを開催」と表示されており、当日は何らかの発表があるものと考えられています。

この発表会に際し、The Vergeに届いたAmazonからの招待状には子ども向けの絵本とともに「the world is a better place when things are a little bit different.(ものごとが少し違うと、世の中はよくなる)」というメッセージが添えられており、これが何を意味するのか関心の集まるところです。


なお、Amazonスマホの価格や料金設定などはまだ明らかにされていませんが、ウォールストリートジャーナルの報道によると、アメリカ国内でのAmazonスマートフォンのキャリアはAT&Tが独占的にサポートするとみられています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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