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Amazonの「失敗作」と呼ばれるスマホ「Fire Phone」がついに販売を打ち切りか


Amazonが開発した高性能スマートフォン「Fire Phone」は2014年に登場してからというものの、売上が低迷しており、「失敗作」とも呼ばれていました。値下げを繰り返していたFire Phoneですが、ついにAmazon公式販売ページには「Currently unavailable(現在は利用できません)」と表示され、Amazonが販売を打ち切ったものと見られています。

Amazon finally stops selling the Fire Phone, as company adjusts its hardware strategy - GeekWire
http://www.geekwire.com/2015/amazon-finally-stops-selling-the-fire-phone/

2014年6月に発表されたFire Phoneは、前後に6つのカメラを搭載し、裸眼3Dディスプレイを実現しているなどの点が大きな話題となりました。Fire Phoneがどんな端末だったのかは以下の記事から確認可能です。

実世界をAmazonのショーケースに変えてしまうスマートフォン「Fire Phone」の威力が明らかに - GIGAZINE



当時のハイエンドSoCであるSnapdragon 800、2GBのメモリ、高性能な1300万画素カメラを搭載し、ハードウェアの技術的な水準が高いことは一目瞭然だったのですが、発売直後から性能の高さと独創的な機能が評価される一方で、「買いではない」と言われており、売り上げはふるいませんでした。当初は契約付で200ドル(約2万4000円)、単体で650ドル(約6万6000円)で販売されていたFire Phoneはその後、値下げを繰り返し、2年契約付で99セント(約120円)で販売されたり、99ドル(約1万2000円)のAmazon Primeが1年無料になる特典を付けて60ドル(約7200円)で販売されたりしましたが、巻き返しを図ることはできなかったようです。


そして登場から1年2カ月が経過した2015年8月26日、ウォール・ストリート・ジャーナルは、Amazonの研究開発期間「Lab126」でFire Phone開発を行うエンジニア十数人が一時的に解雇されていることを報道。ハードウェア戦略を縮小しているものと見られていました。

現在、AmazonにあるFire Phone販売ページを見てみると、32GB・64GBのいずれも「Currently unavailable(現在は利用できません)」と表示されています。

Amazon Fire Phone - 13MP Camera, 32GB - Shop Now



Amazon広報によると、Fire Phoneは2015年8月で在庫分を全て販売し終えているとのこと。これまでAmazonのハードウェアが販売ページから姿を消す時、多くは新しい端末が既に販売されていたり、販売を控えたりしていましたが、上記の経緯を鑑みるとAmazonが再びスマートフォンを販売する可能性は薄いものと考えられます。

なお、2014年に発売されてから14カ月間での販売数は約1万3000台と推測されています

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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