メモ

デジタル世界の「7つの大罪」について人はどう考えているのかを実感できる「Digital Deadly Sins」

By Johnny Dymond

カトリック教会には人間を罪に導く可能性のある7つの欲望や感情を「七つの大罪」として断じていますが、デジタル世界にも特有の七つの大罪があるようです。イギリスのThe Guardianは、それらインターネット上での七つの大罪について、人々がこれを断罪しているのかそれとも赦す(ゆるす)のか、また断罪する人でも「実は自分もしてしまっている」という人がどれくらいいるのかなどを、オンラインの投票によってデータ化し、誰でも閲覧できるプロジェクト「Digital Deadly Sins」をスタートさせました。

7 Sins
http://digital-deadly-sins.theguardian.com/

まず、「七つの大罪」とは、
1.Envy(妬み)
2.Pride(傲慢)
3.Wrath(憤怒)
4.Lust(色欲)
5.Gluttony(暴食)
6.Sloth(怠惰)
7.Greed(強欲)

であるとした上で、The Guardianはこれらの「罪」に関するインターネット世界での事例を設定して、世間の人がそれをどのように考えているのかをサイト上で投票させ、統計結果を公表しています。記事作成時点での統計情報は以下の通りです。

Envy(妬み)
・事例1:「Facebook上で友達が旅行したことを知り、旅先に妬みを感じること」
この事例を「罪」と考える人は30%。なお、罪と答えた人のうち、罪と感じながら自分がやってしまっている人は25%とのこと。


・事例2:「Instagramの投稿写真がいつもイケている人を憎むこと」
この事例を「罪」と考える人は51%で、意見が見事に真っ二つに分かれています。


・事例3:「YouTubeでロマンティックなプロポーズをすること」
全体の42%を占める「罪とは言えないと考える人」でも、自分で実行する人は15%と少数です。


Pride(傲慢)
・事例1:「ネット上で自分の人生が素晴らしいと誇張すること」
ネット上で自分を大きく見せる行為は、全体の61%の人が断罪しています。


・事例2:「Googleで自分自身を検索すること」
自分の名前をググることについては89%の人が寛容。みんなけっこう自分自身について検索していることが判明。


・事例3:「『いいね!』やコメントを求めてSelfie(自画撮り写真)をSNSに投稿すること」
意外にも自画撮り写真については3分の2の人が「大罪である」と考えています。


Wrath(憤怒)
・事例1:「掲示板を炎上させること」
掲示板を炎上させることは8割近くの人が断罪。しかし、罪と感じつつも5%の人は着火させている模様。


・事例2:「ネット上で誰かをいじめること」
92%と大半の人が罪であると同意することは誰かをいじめることこと。ただし、「罪とは言えない」と考える人の中の3人に1人は、いじめたことがあるようです。


・事例3:「面前での批判を避けるためにメールでやりすごすこと」
およそ半数の人が「罪」だとして、メール対応で逃げる姿勢を批判しています。


Lust(色欲)
・事例1:「パートナーが知らないe-mailアカウントを持つこと」
パートナーの知らないメールアカウントの存在には61%の人が寛容です。実際に寛容な人のうち42%が秘密のアカウントを所持。


・事例2:「よくアダルトサイトを閲覧すること」
「アダルトサイトの閲覧は罪でない!」と多くの人が考えています。なお、「罪である」と考えている人でも37%がこっそり見ているようです。


・事例3:「気になるFacebookページをストーカーのように監視すること」
Facebookでの監視をなんと76%の人が許容。「SNSで公開しているのだから甘受すべき」ということなのでしょうか……。


Gluttony(暴食)
・事例1:「『送料無料』につられてポチること」
送料無料にひかれてついついポチっとしてしまう行為は、47%の人が罪だと考えています。


・事例2:「衝動的にFacebookに友達として加えること」
Facebookに友達をホイホイ追加している人は要注意。なんと7割の人がこのような行為を「罪」と断じています。


・事例3:「データの『削除』ボタンをクリックできないこと」
「もしかしたら使うかも……。」という経験は誰にでもあるもの。とりあえず保存しておく行為は63%の人が擁護。


Sloth(怠惰)
・事例1:「調べ物をするときにWikipediaを図書館代わりにすること」
今や図書館にわざわざ行く人の方が少数派になっているのではと思わされるくらい、多くの人が調べ物にWikipediaを利用している実態が判明。


・事例2:「会って話さずにメールで済ませること」
なにかと便利なメールの活用ですが、42%の人は直接会わないでやりすごすことに後ろめたさを感じている模様。


・事例3:「友達の誕生日に電話をかけずにFacebookの『おめでとう!』で済ませること」
「罪ではない」という人が61%と多数派で、そのうち82%の人が実際にFacebookで祝福しているようです。


Greed(強欲)
・事例1:「ネットで薬物の取引をすること」
なんと47%の人がネットでの薬物売買を容認しているようです。さらに、「罪でない」と感じる人のうち15%が実際にネットでの薬物売買経験ありという結果に。


・事例2:「映画・テレビ・音楽などを違法にダウンロードすること」
違法ダウンロードを72%の人が「罪でない」と考えていることが判明。


・事例3:「新製品に飛びついてしまうこと」
一方で、次々と出てくる新製品に飛びつく行為については61%の人が「罪」と考えているようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
バチカンが新しい「7つの大罪」を発表、リサイクルしない者は地獄行きに - GIGAZINE

ガンジーの言う「七つの社会的罪 (Seven Social Sins)」とは? - GIGAZINE

スマートフォン向けに最適化されたはずのサイトが犯した7つの大罪 - GIGAZINE

無意識のうちに罪を犯していないかチェックできる「プチ犯罪チェッカー」 - GIGAZINE

犬の落とし物のDNA鑑定でマナーがなっていない飼い主を特定するサービス「PooPrints」 - GIGAZINE

女子トイレでの悪いマナー10個 - GIGAZINE

マリオ、クリボーを踏みつぶした罪の重さに耐えきれず自殺 - GIGAZINE

in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.