モーションセンサー搭載でスワイプ&ジェスチャー操作が可能なキーボードをMicrosoftが開発
PCの操作はキーボードとマウスやトラックパッドで行うものですが、赤外線による近接センサーを搭載し、スマートフォンの操作のようにスワイプしたり、指のジェスチャーやモーションを認識して操作できるメカニカルキーボードをMicrosoft Researchが開発中で、試作機が完成しています。
Type-Hover-Swipe in 96 Bytes: A Motion Sensing Mechanical Keyboard - Microsoft Research
http://research.microsoft.com/en-us/projects/typehoverswipe/
試作機を使っている様子を収めたムービーは以下から見ることができます。
Type-Hover-Swipe in 96 Bytes - YouTube
デスクトップPCと接続しているキーボードがスワイプ&ジェスチャー操作可能なメカニカルキーボード「Type-Hover-Swipe in 96 Bytes」の試作機。まずは文字をタイピングしています。
次に左の手のひらを下にスライドすると……
タイプ位置が下のサブタイトルに移動。
さらに右の人差し指をキーボードの上でくるくる回すと、画面上に画像が挿入されました。
左手をキーボード上で浮遊させて左右に移動するとウィンドウが切り替わり……
左手を下にスライドすると画面をスクロールできます。
左手を左右にスライドすると地図が左右に移動し……
キーボードの上で、右手の親指と人差し指でつまむような動作をすると地図を拡大表示。
以下のようにハンドルに見立てた両手を回して、レースゲームの操作にも使えるようです。
キーボードはこんな感じ。見た目は通常のものと違いありません。
手のジェスチャーがどのように認識されているかが画面に表示されています。遅延はほとんどなく、波のように手を動かしたり、手を浮かべるジェスチャーも認識しています。
近接センサーはキーのすき間に上下1つずつ設置。
どんなジェスチャーができるのかというと、ムービー冒頭で実演していた「左右のスワイプ」や……
「上下のスワイプ」があり、スマートフォンのような操作が可能。
「画面の最大化」はキーボード上で指を山の字に移動。
指でつまんだり開いたりするピンチ操作で画面の「ズームイン・ズームアウト」ができます。
親指と人差し指の先を合わせた状態(指でキーボードをつまむような形)にしてキーボード上に置くと「検索」が起動します。
指を立ててキーボードの上空に掲げると指の本数を数えます。
キーボードに置いた右手の人差し指を上に上げたり戻したりすると「インデックスの上下」
キーボードに置いた右手を浮遊させると手のひらの上下を認識。
人差し指をくるくる回すと「ループ」として認識されます。
キーボード上で手のひらを波うつように移動させると、ウェーブのジェスチャーとして認識。
ということで、これらのジェスチャーを使った実演を開始。まずは指を山の字に移動して開いているウィンドウを最大化します。
下にスライドして画面をスクロール。
読みたい場所までスクロールしたら、つまんだ指を開いて画面をズームインして閲覧……。という風に、まるでスマートフォンのような操作が可能なキーボードというわけです。
また、以下のように両手を使ったジェスチャー操作も可能なようです。現在は試作機の段階で販売予定などは発表されていませんが、マウスやトラックパッドなしで操作性を向上できるため、今後の製品化に期待がかかります。
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