メモ

アフリカ人プログラマーが抱える苦悩

By Erik (HASH) Hersman

アフリカは非常に長い間世界中から「農業の土地」と見られてきたので、アフリカで独立してプログラマーとして働くことはとてもつらいことのようです。そういった先入観を排除するために懸命に働くアフリカ人プログラマーたちが抱く「苦悩」を、アフリカに関するテクノロジー関連ニュースを配信するiAFRIKANが明かしています。

Agony of an African Programmer
http://www.iafrikan.com/2014/04/03/agony-of-an-african-programmer/


Agony of an African programmer | GeekTime
http://www.geektime.com/2014/04/06/agony-of-an-african-programmer/


◆電力供給が安定しない

By Dan Machold

ガーナや南アフリカのような国々では、電力を節約するために度々電力供給がストップします。例えばガーナでは何の予告もなく電力供給がストップされることがあり、さらに供給される電力の大きさは常に不均等で、電力会社はそれが当たり前だと思っている、とのこと。さらに「こういった国々では働くために電気を必要とする人の存在がまるで理解されていない」と周囲の理解の少なさも指摘しています。

◆高いインターネット費用

By TANZICT Project

アフリカのインターネット契約には特別なパッケージプランなどはありません。これにより大容量データのやり取りを行うプログラマーはインターネットに高い費用を支払うことになります。このことに対し、iAFRIKANは「インターネットは有益な情報を大量に持っており、これをうまく活用すれば経済成長や貧困削減のための強力なツールになり得るのに、電気通信企業はそういったことを全く理解していない」と批判しています。

◆投資に対する認識の低さ

By Simon Cunningham

開発者が自身のプロジェクトをスタートするほとんどの場合、最初に投資家を探して資金を確保します。しかしアフリカの場合、ほとんどの人がシリコンバレー的な投資スタイルを全く理解していないそうで、テクノロジー投資家はスタートアップ企業に短期利益しか見込まず、開発者側も資金援助を受けずに事業をスタートさせたりしてしまい、結局はくだらないものを作ってしまいがち、とのこと。

◆給料

By Chris Potter

アフリカのソフトウェアプログラマーは1年間で1万ドル(約100万円)から2万ドル(約200万円)を稼ぎますが、彼らの同僚であるヨーロッパやアメリカ出身のプログラマーたちは少なくとも1年で10万ドル(約1000万円)は稼いでいるそうです。

しかし、アフリカ人プログラマーの能力が劣っているということではなく、iAFRIKANは「これまでに出会ったアフリカ人プログラマーたちが自分自身で起業していたならば、彼らは現在よりもっと裕福な生活をしているだろう」としています。

◆器用貧乏

By Erik (HASH) Hersman

アフリカ人プログラマーたちは、企業のCEO的な役割から宣伝担当の役割まで全てをひとりでこなそうとしがちで、1つのことに集中するというよりは、全てのことをマスターしようとする傾向が強いようです。もちろんこういった特性が大いに役立つこともありますが、集団で働く場合には、全ての役割を理解しているよりも、1つの役割をマスターしてそれに集中する方がより良い結果を生み出すことにつながるだろう、とのこと。

◆プログラミングを教える学校側の問題

By SamsungTomorrow

アフリカでは毎月、大学や専門学校にて技術を身につけた新米プログラマーたちが多数生まれています。そしてこの新米プログラマーたちは「Java・C++・C・Php・JavaScript・COM・Oracle・SQL・HTML・MS Officeなどを扱うスキルを持っている」と主張しますが、学生たちは学校の単位を取るための勉強ばかりしがちで、個人的に何かしらのプログラミングを行っている割合が非常に少ないそうです。

その結果、新卒プログラマーのほとんどはプログラミング初心者で、生産的な仕事をこなすことができない、とのこと。そしてそういった実務経験に乏しいアフリカ人プログラマーを雇った企業側は、効率よく仕事を進めるためにアフリカ人が実際にはプログラミングもできる、ということを忘れがちになってしまうのも問題、とiAFRIKANは指摘しています。

◆賞と競争

By mendhak

市場でライバル製品に打ち勝つことと、ソフトウェアが何かしらの賞を受賞することはまったくもって異なることです。もしも素晴らしいコードを書けたり、ハッカソンで素晴らしいアイデアを出せたとしても、現実のアフリカで何かしらの問題を解決したりお金を稼いだりするためのテクノロジーを生み出すことができなければプログラマーとして生きていくことは難しいので、「アフリカ人プログラマーやスタートアップ企業はこれを早く理解すべき」とiAFRIKANは語ります。

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in メモ, Posted by logu_ii

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