知られざるタコの生態を収めたムービー

By Morten Brekkevold
日本ではたこ焼きなどの食材として身近な存在のタコですが、海外では「悪魔の魚」として忌み嫌われることもあります。そんなタコはスミを吐くだけでなく、自由に形を変えたり、周囲にあわせて身体の色を変えたり、複雑なことを器用に行えたりと、魅力的かつ神秘的な生物です。タコの知られざる生態は以下のムービーで見ることができます。
True Facts About The Octopus - YouTube
知られざるタコの生態を見てみることにしましょう。

「octopus(タコ)」とはギリシャ語の「okto(8)」+「pous(足)」というのが語源です。

タコは大きく2種類に分類できます。

頭に2つのフィン(ひれ)と内部にshell(骨格)をもつ「Cirrina」という種と……

それらの特徴を持たない「Incirrina」という種です。

敵から身を守るためにスミの煙幕を張ることで知られるタコは……

周囲に溶け込むように色や形を変えて擬態することもできます。

無脊椎動物の中では断トツに賢い生物とのこと。

そのため瓶のフタを器用に回して外し、中に忍び込むこともお茶の子さいさい。

このように非常に賢いタコの場合、「頭脳」と言うより……

「足脳」というのが正確。なんと、神経細胞の5分の3は8本の足(触腕)に集中しているとのこと。

鼻を器用にホジホジ。

触手はもちろん鼻をほじるためではなく……

獲物をくっつけて捕らえるためのもの。吸盤で「味」が分かるとのこと。

人間の指に吸い付く吸盤。

腕についた足をはずすと……

この通り、キスマークがびっしり。

足に250個ほどある吸盤をかき分けた先に……

タコの口があります。タコの身体で唯一の固い部分。

貝殻だってバリバリかみ砕くことが可能。

口以外の部分はふにゃふにゃなので、細い穴の中をスイスイ通ることができます。なお、直径3センチの穴でさえ通ることが可能。

勢いよく水を吐き出し逃げるタコもいれば……


2本足で歩くように逃げるタコも。

地上を移動できるタコさえいます。

自分より身体の大きなタコにちょっかいを出しているかのように見えるタコですが……

これは交尾を求める様子。タコは交接腕と呼ばれる精子を受け渡すために特化した足(生殖器)があるとのこと。

狂ったように絡み合って迫力のある交尾の様子。

雌は岩肌に卵を産み付け、保護しながら絶えず新鮮な水を送り続けます。

この作業は、雌の命が尽きるまで行われるとのこと。

息絶えた雌のタコをヒトデや魚がむさぼっている横で……

卵からかえった小さな赤ちゃんタコがただよっています。

クラゲに食べられる母親タコの周りをただよう無数の赤ちゃんタコ。こうして「命」が次の世代に引き継がれていきます。

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