野菜・人・風船など、つなげた物を何でも楽器に変えるシンセサイザー「Ototo」

はんだ付けやコーディングという複雑な工程なしで、人・食べ物・無機物につなげるだけで簡単にあらゆるものを楽器にしてしまえるシンセサイザーが「Ototo」です。

Dentaku
http://dentakulondon.com/

Ototo: Make Music from Anything by Dentaku — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/905018498/ototo-make-music-from-anything

Ototoが野菜や無機物・人など色んなものを楽器に変える様子は以下のムービーから確認できます。


Ototoは12個のタッチキーボードセンサーと4つのインプットセンサー、スピーカー、3.5mmオーディオ端子、microUSB端子、128 Mbitフラッシュメモリーなどを搭載したシンセサイザー。なお、USB充電のほか、単3電池2本でも動かすことができます。

ムービーを見ると非常に分かりやすいのですが、Ototoははんだ付けやコードを書く必要がなく、電気を通すものにワニ口クリップを接続するだけで何でも楽器にしてしまうことが可能。

ギターを作ったり……

サックスっぽいもの。

ナスビにつなげて楽器にすることも可能。


その他の野菜。

アルミホイルで作った円盤。

水。

扇風機。

その他、風船などを使って楽器を作っている様子は以下から。

Ototo meets ECAL – A workshop with Mark McKeague (Dentaku) on Vimeo


専門知識がなくとも、色んな物と接続するだけで、これだけの楽器を作ることができます。

子どもでも作れます。

4つのインプットセンサーはそれぞれピッチやラウドネスを調整可能で、4つのうち2つはサウンドのテクスチャを変えることが可能。

また、本体とは別に7つのセンサーが作られており、センサーをOtotoにつなげるとより多様な音楽が作れるようになります。以下はポテンショメータの役割を果たす「Rotation」

光が当たる量によって音が変わる「Light」

もう1つのポテンショメータである「Slider」。その名の通り、スライドさせることによって音を変えることが可能です。

センサーの上で指を滑らせることで音を変化させる「Touch Strip」

どれだけ強く押すかによって音を変えられる「Force」は、靴に仕込んでダンスによる演奏が行えるセンサー。

強く息を吹き込むほど音が変わる「Breath」

ゲームのアナログスティックのように使う「Joystick」は一度に2つの音をコントロール可能。

Ototoにはシンセサイザーの他にサンプラー機能もあり、現在開発されているオープンソースのソフトウェアは、開発終了後にソースコードがリリースされる予定。

また、USBでPCやiOSデバイスに繋ぐことによってMIDIコントローラーとしても使うことができます。

Ototo with Ableton and sensors - YouTube


OtotoはYURI SUZUKIさんとMark McKeagueさんによって2013年に創設されたDentaku社の製品。現在はクラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資が募られている最中であり、目標額5万ドル（約510万円）のところ既に6万ドル（約610万円）以上を集めることに成功しています。45ドル（約4600円）の出資によってOtoto本体と12個のワニ口クリップ、イラストによる説明書がセットになったものがゲット可能で、イギリス国外への発送が行われる時は送料として5ドル（約510円）が必要。なお、発送は2014年の6月が予定されています。

締め切りは2014年3月3日の午前4時です。

Ototo: Make Music from Anything by Dentaku — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/905018498/ototo-make-music-from-anything