デザイン

Google検索画面で変更されるロゴ「Google Doodle」のバレンタイン版ができるまで


祝日や記念日に合わせてGoogleのロゴが変わるGoogle Doodle(Googleのいたずら書き)は16年前の1998年8月30日にバーニングマンに合わせてデザインが変えられたのが始まりで、最近ではバレンタインにチョコレート作りができるロゴが掲載されましたが、TIME上でGoogle Doodleが作られるまでの舞台裏が公開されています。

Google Doodle Valentine's Day Ira Glass Love Stories Video | TIME.com
http://newsfeed.time.com/2014/02/14/google-doodle-valentines-day/

バレンタイン版Google Doodleにはインターナショナルバージョンとアメリカバージョンがあったのですが、今回ムービーのテーマになったのは以下のアメリカバージョン。Googleの各アルファベットがハート形になった後、そのハートをクリックするとバレンタインに関する「無名の人々」の短いストーリーが、人々の声で語られるというものでした。

Valentine's Day 2014 (US)
http://www.google.com/doodles/valentines-day-2014-us


ムービーを作成したのはロサンゼルスの映像作家Mae Ryanさん。カリフォルニアにあるGoogle Doodleチームのオフィスはオモチャの山ができており、2匹の犬が歩いているというアットホームかつクリエイティブな雰囲気で、その中でロゴが作られていく様子は非常に興味深いものとなっています。

ムービーは以下から確認可能です。


Googleが今までに作ったロゴの数は2000個以上で、ゲイの権利から祖父の日までカテゴリは多岐にわたっています。例えば弦をはじくと音が鳴るインタラクティブなロゴ。


「O」の文字が望遠鏡のようになるデザイン。


2012年のバレンタインは「バレンタインにGoogleは不要かもしれない」ということを示す心温まるアニメーションが展開されました。男の子が好きな女の子に花をあげるも……


振られます。


男の子は彼女の心を射止めようとさまざまなプレゼントをGoogle検索しますが、すべて実を結ぶことはありませんでした。


しかし、プレゼントではなく、一緒に縄跳びをすることで仲良くなることができた……というもの。


Google DoodleチームのRyan Germickさんは「これまでバレンタインには恋人や花をモチーフにした典型的なものを作ってきた」と語ります。


しかし、今回Google Doodleチームがコラボレートしたアメリカのラジオ番組「This American Life」でホストを務めるIra Glassさんは、有名な人ではなく、「でたらめな一般人に焦点を当てたらどうだろう?」と提案します。これまで著名人をテーマにロゴを作ったことがあったものの、一般人をロゴに取り入れたことがなかったチームはこの提案に「狂ってる」と思ったとのこと。


イラストレーターのJennifer HomさんはIraさんのことを「彼はオフィスに遊びに来ていたんだと思う」と語ります。「だってそれ以外に彼がここにいる理由が分からないもの」とHomさん。


Iraさんはこれまで集めた愛にまつわる一般の人の面白い話をチームに送り、チームはストーリーをもとに作品を作り出します。


Google Doodle作成チームは10人のアーティストと3人のフルタイム・エンジニアから構成されており、オフィスはオモチャやイラストであふれたクリエイティブな雰囲気。


犬も2匹います。


まずはストーリーに合わせて展開させるイラストを作成。今回描かれたイラストは凝ったものではなく、簡単な線画が動くシンプルなものでした。


ノートにペンでガリガリとキュートなイラストが描かれていきます。


これがどうアニメーションになるのかというと以下のような感じ。心配そうな女性の声が「夫が消えてしまった」というと話だすと、ハートの上に心配そうな顔が浮かびます。


「警察に電話したの」と女性の声。


「何かがあったんじゃないかと思って……」という言葉には宇宙船にさらわれる人物のイラストがつきました。


ロゴに使われたハートは本物のキャンディーを撮影して取り込んだもの。


キャンディーの上にイラストを描いていきます。


アップにしてガリガリ。


作業中のチームメンバーたちの様子。


大型犬も待機します。


ロゴ作成にはクリエイティブな面も大切ですが、「何が可能で何が不可能か」ということを測る技術面も重要になってきます。


今回であればイラストをストーリーに見劣りしないものにしなければならなかったので、よりインタラクティブなアニメーションに仕上げる必要がありました。実際に作られたGoogle Doodleは以下のような感じで、Googleのアルファベットがハートのキャンディーに変わっていきます。


キャンディーの面にはCRUSH、MR. RIGHT、FIRST KISS、4EVER YOURS、PUPPY LUV、BLIND DATEといった言葉が書かれており、それぞれのキャンディーをクリックすると一般の人々によって物語が語られ、同時にアニメーションが始まる、という仕組み。


ロゴはインタラクティブなものも多く、イメージに留まらず「ストーリー」まで届けるため、時に政治的な論争が生じることもあり、例えばイースターにイエス・キリストではなく農夫を組織化した米国の労働組合幹部Cesar Chavezをロゴに用いた時などは多くの批判が見られていましたが、バレンタインのGoogleロゴはこれまでにない試みにも関わらず、かなり評判がよかったようです。


なお、1998年から2014年までに作られたGoogle Doodleは以下のページから確認可能です。

Doodles
http://www.google.com/doodles/finder/2014/All%20doodles

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in 動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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