アウディがタブレット端末「Audi Smart Display」を発表、その狙いとは?
先日閉幕した国際家電見本市「CES 2014」では家電メーカー以外にもデジタルデバイスを展示する企業がありました。その中でも自動車メーカーAudi(アウディ)が、自社ブランドのタブレット端末「Audi Smart Display」を出展していたことが注目を集めています。なぜ自動車メーカーがタブレット端末を開発するのか?アウディの狙いとは何でしょうか。
First look: Audi's Android-powered Smart Display - YouTube
こちらがアウディ製のタブレット端末「Audi Smart Display(ASD)」。サイズは10.2インチです。
「ヘッドユニット」と呼ばれる車載用のタブレット端末です。
こちらはCES 2014の会場で実際に自動車の中に設置されたASDの様子。ナビのような感覚で取り付けられるようです。
「My Desk」というアイコンをタップすると……
写真や音楽など自分のお気に入りのコンテンツに簡単にアクセスできます。
続いて「Car Info(カーインフォ)」というアイコンをタップ……
タコメーター・スピードメーターなど、自動車の状態をモニタリング可能です。
カーインフォは、助手席からもアクセスでき……
ASDを取り外せば、車外からもアクセス可能。自動車に関するログデータを閲覧することでいつでも自動車の状態を把握できます。
「Music」アイコンをタップすれば……
SDカードに保存した音楽ライブラリが開きます。ライブラリ内の音楽は、車載のスピーカーから再生可能です。
また、ASDは、タブレット端末として自宅でWi-Fi-接続でネットの閲覧に使え、メディアライブラリとしての機能も持ち合わせています。
録画済みのムービーをASDに転送することで……
自宅はもちろん、車内でも視聴することができます。
さらにASDはカーナビにも変身します。
デモで使っているのはなんとGoogle Earth。
GPS機能によって現在地を把握、移動ルートが青色で表示されています。
渋滞情報などと連動可能。
もちろん、ルート検索もお手のもの
ASDは、Google Playにも対応しており、さまざまなアプリをダウンロードすることもできます。
Audi Smart Displayは、SoCにNVIDIAのTegra 4(Tegra T40)プロセッサを採用、SIMカードスロットも搭載しておりLTEによる高速モバイル回線での利用もできます。
アウディは、Googleやホンダ・GMなどの他の自動車メーカーなどによって結成された「Open Auto Alliance(OAA)」という、Androidを自動車に活用するIT連合プロジェクトに参加しています。NVIDIAもOAAに加盟しているため、アウディがASDにAndroid+Tegra 4を採用したのは当然の流れだったというわけです。
今後、他の自動車メーカー・IT企業がOAAに参加する可能性もあり、そうなれば、アウディ以外の自動車メーカーも専用タブレットの開発に乗り出す可能性は大いにあると言え、「車内にタブレット端末は当たり前」という未来がやってきそうです。
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