記憶力・学習能力の上昇など昼寝が脳に与える影響や最適な仮眠の方法
By Josh
昼寝をすると頭がすっきりして集中力が増すと感じる人がいたり、昼寝をしすぎると夜に眠れなくなる人もいるようで、実際のところ仮眠が体にどのような影響を与えているのか広く知られていません。そんな昼寝の体や脳に対する効果をBufferが公開しています。
How naps affect your brain and why you should have one every day - The Buffer Blog
http://blog.bufferapp.com/how-naps-affect-your-brain-and-why-you-should-have-one-every-day
睡眠は多くの健康的なメリットをもたらすとされており、例えば、心機能の上昇、ホルモンのメンテナンスや細胞修復、記憶力・認知力の増加などの健康効果があります。基本的に夜にとる睡眠は、1日動いた体を回復する時間で翌日に向けての修理期間みたいなもの。
では昼にとる睡眠「昼寝」には一体どのような効果があるのでしょうか?
◆1:記憶力の向上
By Cornelia Kopp
昼寝をすることで記憶力が上がることが、ある実験から判明しています。その実験では、被験者を2つのグループに分け、イラストの描かれたカードを覚えてもらった後に、1つのグループには昼寝をしてもらい、別のグループには昼寝をしてもらわずにカードのイラストを記憶しているかどうかのテストを実行。テストの結果では、昼寝をしたグループがしなかったグループよりも高い成績を残しています。研究者によると、記憶はいったん脳の海馬という場所に保管されますが、昼寝は海馬に記録されたデータを、書き換えられにくい大脳新皮質という場所に移動させる効果があるとのことです。
◆2:学習能力の上昇
By Janine
カリフォルニア大学の研究チームが行った実験では、昼寝が脳の学習機能を上昇させることもわかっています。2つのグループに分けられた被験者は、昼頃に与えられたタスクをほぼ同じ成績でクリア。その後、1つのグループには1時間半の昼寝をしてもらい、18時にもう一度2つのグループに朝とは違うタスク与えたところ、昼寝をしたグループのほうが明らかにいい結果を残したとのこと。
実験を率いたウォーカー博士は「昼寝をすることによって、情報で一杯になった脳の海馬を一旦リフレッシュし、情報をスポンジのように吸収しやすくなったのではないか」と述べています。
By Horia Varlan
◆3:眼精疲労の回復
By mnadi
カリフォルニア大学で心理学を教えているサラ・メンディック博士の研究によると、60分~90分の仮眠は、夜の睡眠と同じくらい眼精疲労をとる効果があるとのこと。この研究から、目は睡眠している間に疲労回復していることがわかっています。
仮眠には健康や脳に大きなメリットがありますが、最適な方法で仮眠をとらないとその効果は発揮されないとのことで、最適な昼寝をする4つの方法がまとめられています。
◆1:寝付くまでの時間を知る
By hobvias sudoneighm
寝付くまでの時間を調べる方法として挙げられているのは、寝ようと思ってからタイマーをセットし、椅子に座って右手に車のカギを握りしめながら眠る、というもの。カギが落ちた瞬間が眠りに落ちた瞬間でもあるので、寝付くまでの時間を計測できるわけです。ただ、そのカギが落ちるまでが何分かかったかをどう測るのかは書かれておらず、誰かに見ていてもらうことになるかも……。
◆2:寝過ぎない
By Adelle & Justin
寝過ぎると、起きている状態にも関わらずフラフラしたり、意識がもうろうとする睡眠慣性という状態を発生させる可能性があるので、仮眠は90分以下に抑えるほうがよいそうです。
◆3:正しい時間に昼寝をする
By Βethan
仮眠を取るのに最適なタイミングは、体のエネルギーが低下している時、ランチタイムの数時間後がそれに当たります。
◆4:練習あるのみ
By Éole Wind
効果的な仮眠をとるには練習あるのみで、寝起きが悪い人にはWarmlyなどのゆっくり起こしてくれる目覚ましアプリの使用がオススメとのことです。
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in メモ, サイエンス, Posted by darkhorse_log
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