映画のワンシーンのようにハンモックに揺られながらアマゾン川を下る3泊4日の船旅

ブラジルのマナウスを目指し、アマゾン川を下る3泊4日の船旅に出ました。ハンモックに揺られながら大河を下っていると、どこからか心地よい風が吹いてきて、いつの間にか眠ってしまうのでした。

こんにちは！世界新聞特命記者の清谷啓仁です。世界一周中のわたくし、現在、ブラジルのマナウスにいます。広い国ですが、これから3ヶ月かけてブラジルを周遊する予定です。

船旅のスタート地点はコロンビアとブラジルの国境の街、レティシア。隣のブラジル側の国境の街タバティンガへは国境を自由に行き来することができます。両都市間の移動だけなら、パスポートもビザも必要なし……。

タバティンガの町並み。奥に見えるのは……アマゾン川。全長約6516kmの世界最大の河川です。

タバティンガ(緑)からアマゾン地域最大の都市マナウス(赤)へはアマゾン川を船で下ることにしました。「アマゾン川を船で下る」という響きにロマンを感じずにはいられないのは、旅人の性でしょうか。

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マナウスへのチケットは船着場で買うことができます。3泊4日の船旅で200レアル(約8400円)。嬉しいことに3食込みです。

想像していたより大きな船です。2階が乗客の部屋となっています。

憧れの船旅の前には……セキュリティチェックがあります。

そんなにカバンの隅から隅まで調べなくても……。こんなに厳しいチェックは初めてです。麻薬産出国コロンビアと国境を接する国の宿命でしょうか。

こちらが3泊4日過ごすことになる部屋です。

船に乗ってまずやるべきは、ハンモックを張るための「良い場所」を確保すること！トイレの側だけは避けないと……。

天井の柱と……

ハンモックを紐でガッチリ結べば……

寝床の完成です！ハンモックは船着き場で事前に購入したものです。

乗客のハンモックが交差し、異様な光景を作り出しています。

いよいよ、マナウスに向けた船旅のはじまりです！

アマゾン川が茶色いのは「ピート」と呼ばれる泥状の炭が溶け出しているからだそうです。

とにかく広大です。その流域面積も世界1位。

アマゾン川は雨季と乾季で20mくらい水位が違うそうです。水に浸かっていた名残が、木に見られます。

河岸には小さな集落もちらほら。岸の土が削れているのは、往来する船から生じた波によるものだそうです。

洗面所はこんな感じ。

トイレは1日に3回ほど掃除が入るので、ぼちぼちキレイです。

シャワーはもちろん水シャワーですが、日中は気持ち良いくらいです。ただし、夜間はライトに虫が群がっていて、僕は虫が20匹くらいいる中でシャワーを浴びて、罰ゲームのようでした……。

なんと、テレビも映ります。左上のハンドルを回せば、

甲板のアンテナが回転して電波をキャッチする仕組みです。

船内の食堂。乗客は外国人観光客より、地元の人が移動で使う割合の方が多いようです。

朝はパンとコーヒー。コーヒーには初めからミルクと大量の砂糖が……。

昼と夜はビュッフェ形式。種類が少なくて選ぶ余地はないですが、これがまた意外と美味しいんです。

お昼はじゃがいもと鶏肉のスープ。クーラーが効いた船の中は意外と寒いので、身体が温まりました。

夜は米にパスタのW炭水化物に、鶏の手羽先。味付けは濃い目。

甲板でこっそりやっていたBBQに運よく参加できました。牛肉、鶏肉、ソーセージ……男料理に野菜の付け入る隙は一切ありません。

「BBQは船上に限る」と昔の人はよく言ったものです。

お肉とアマゾン川のコントラスト。

夜は持ち込んだお酒でパーティナイト！

甲板で本を読んだり……

筋トレをしたり……

岸に広がるジャングルに想いを馳せたり……。

船上での過ごし方は自由です！

それでも、僕はほぼハンモックの上で揺られていました。ハンモック初体験だったのですが、心地よい風が吹いてきたりして、居心地はすこぶる良いです。

船の揺れに合わせてハンモックが一定のリズムで動き、眠気を誘います。

雨が多くて日の出の瞬間は見れませんでしたが……

夕焼けの美しさには……

言葉を失いました。

アマゾン川を下ること3泊4日、ようやく目的地のマナウスが見えてきました。

ブラジルの旅が始まります。

文・取材：清谷啓仁
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監修：世界新聞
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