もしバックパッカー世界一周すればこんな1日を送ることになる
バックパッカーといえば、汚い宿に泊まって質素な食事をして……というイメージがありますが、実際の暮らしはそう悪いものではありません。自炊したり洗濯したり、インターネットだって使えます。意外と知られていないバックパッカーの日常を、現役バックパッカーが明かします。
こんにちは!世界新聞特命記者の清谷啓仁です。世界一周中のわたくし、現在ブラジルの大都市サンパウロにいます。サンパウロには3週間の滞在予定ですが、その内の2週間近くを「Friendstel」というゲストハウスで過ごしています。
サンパウロは赤ピンの辺り
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サンパウロの街並み
高層ビルが立ち並びます。
人口は1100万人、南半球最大の都市です。
◆安宿とは?
僕らバックパッカーが毎日寝泊まりするゲストハウス(ホステルなどとも呼ばれます)とは、いわゆる安宿。
6〜8人がひとつの部屋で寝泊まりするドミトリー(相部屋)に泊まることが多いです。
たまには息抜きのために個室や……
日本人宿(海外にある日本人御用達の宿)に泊まったりもします。
日本人宿には、旅に関する情報ノートが置かれていたりするので情報収集には不可欠です。
◆あるバックパッカーの一日
そして……こちらがサンパウロで2週間滞在予定の「Friendstel」。宿の場所はネットなどで事前に調べてから行きますが、予約をすることは稀。
周囲はこんな感じ。宿を選ぶ時はいつも、「周囲の治安」と「設備」の2点に気を配っています。治安に関しては、宿の周りに明かりがあるか、大きな通りに面していて人通りがあるか、浮浪者がいないか、などがチェックポイントになります。
宿のドアベルを鳴らします……この瞬間はいつもドキドキします。
屈強な男が!オーナー自らお出迎えです。
早速受付へ。値段を聞くと1泊24レアル(約1056円)……物価の高いブラジルではかなり安いほうです。宿代を前払いするか後払いするかは、宿によって違います。1週間以上の長期滞在の場合は割引してくれることもあるので、とりあえず言ってみることが大切!
廊下を抜けると……
寝床になるドミトリー(相部屋)です。
8つのベッドのうちほとんどが埋まっています……。いびきのうるさい人や、寝返りを打ちまくる人、騒ぐ人等がいないことを祈るばかり。
荷物をベッドの脇に置いて……一息。15kg近いバックパックを背負って移動してきているので、疲労困憊です。
疲れた身体を起こして部屋に設置されたロッカーへ。ここにはPC、カメラ、金品などの貴重品を入れておきます。
鍵が付いていないこともあるので、南京錠は必携です。
ロビー(リビング)でネットでもしましょう。手前でオーナーがネットをやっていますが、海外ではよくある光景です。
Wi-Fiのパスワードが壁に貼ってあります。このご時世、ネット環境の有無は宿を選ぶ一つのポイントですね。僕が旅をしてきた中南米ではほとんどネットに困ることはありませんでしたが、小さな街の安宿にはない場合が多いです。ちなみに速度は日本の10分の1前後と激遅……。
ここから屋上に出られるようです。
どの宿でも屋上は気持ちがいいものです。せっかくなので洗濯をしましょう!
洗濯機がある場合もありますが……
男なら手洗いでしょう!
手洗いは時間がかからないのです。
固形石鹸を使います。洗濯にも身体を洗うのにも使える、マルチなやつ。
干します。
できた!と思ったら……
突然腹が痛くなってトイレへ。
案の定トイレットペーパーがありませんでした……マイトイレットペーパーを持ってきておいて助かった……。
すっきりしたらゴミ箱にポイ!海外のほとんどの国では、水圧が弱いためトイレットペーパーが流れません。
ちなみに、便座が汚くてちょっと……という時はトイレットペーパーをこうやって使います。
ついでにシャワーも浴びましょう。シャワーはトイレと一体型のことが多いです。
このノズルは……海外でよくある電気式ですね。
蛇口をひねり少しするとぬるま湯が……水ではないだけ感動です。
お腹が空いたのでキッチンへ。昼は出かけているので外で食べることが多いですが、節約のため、夜はほとんど自炊しています。
こうやってキッチン用品が揃っていると非常に助かります。
冷蔵庫もあります。
買ってきたジュースに名前を書いて入れておきます。名前を書かないと、勝手に飲まれてしまうこともあるので要注意です。
今日のメニューはパスタ!
油、塩、コショウ、ニンニクのすり身の4つは常に持ち歩いています。油は既存のボトルだと蓋が外れて悲劇的なことが起こるので、ペットボトルに移し替えています。
塩、コショウも、テープを貼って補強。
ガスコンロはたいてい着火機能が付いていないので、ライターを使って火をつけます。
パスタを茹でて……
ソーセージ肉を炒めます。
ええ匂い……
自炊は楽しいなー!!って、自撮りしてますからね。ちょっと寂しい……。
ソースとパスタをからめれば……
あっという間に、ペペロンチーノの完成です!
バックパッカーの一日、いかがだったでしょうか。観光地へ行ったり、買い物をしたり……そういう楽しい部分は旅の一面に過ぎません。大半を占める「日常」こそ、旅の醍醐味と言えるのかもしれません。
文・取材:清谷啓仁
http://kiyotani.com
監修:世界新聞
http://sekaishinbun.net
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