2013年08月30日 09時01分メモ

Facebook上の友人があなたのクレジットスコアに影響を与えている

By pollyalida

アメリカではクレジットスコアと呼ばれる信用偏差値、が就職活動の際に大きな影響力を持ちます。しかし、Facebookを利用している際にはFacebook上の友人次第で、このクレジットスコアが大きく変化する場合があるようです。

Facebook friends could change your credit score - Aug. 26, 2013
http://money.cnn.com/2013/08/26/technology/social/facebook-credit-score/index.html

新興の貸金業社は、期限通りの払い戻しが困難な人にお金を貸し出すリスクを減らすために、SNS上でのデータを使用しています。従来の金融会社はFICOの様なクレジットスコアに頼っていましたが、これではクレジットスコアを持たない何百万人もの人々にお金を貸し出す機会を避けているようなものでした。しかしその後、複数の金融会社はソーシャル上でのつながりが、人の信用価値を表すちょうど良い指標になっていることを見つけます。

By Terry Chay

Lenddoでは、Facebook上の友人がLenddoへのローンの支払いを遅延したことがあるかどうかを見ます。もしも支払いが遅れた経験のある友人がいたり、そういった友達と頻繁にコミュニケーションをとっているならば、それはユーザーのクレジットスコアを下げることになりかねません。「Facebookはそのコミュニティーの中で、どの人が本当に頼りになって信頼できる人なのかを判断するのに役立ちます」と言うのは、Lenddoの共同創立者かつCEOであるJeff Stewartさん。

Kreditechというドイツの企業では、ローン審査をする際に8000ものデータを使用するようで、Facebook・eBay・Amazonなどのアカウントからの情報に加え、顧客がオンライン上でどのように振る舞っているのか、という情報まで集めているとのこと。これは、ユーザーがKreditechサイト上でローンについての情報を読むことに時間を費やせば、お金を貸してもらえる確率が上がるということを示唆しています。さらにKreditechでは位置情報やユーザー登録時に入力する住所や会社の場所から、ユーザーのコンピュータがそれらの住所に存在するのかどうかというような情報からも信用性を判断したりするようです。

By John Bennett

小さな企業に現金を前払いするオンライン・サービスを運営するKabbageでは、企業のオーナーのFICOスコアを参考情報として見ているとのことで、「私たちはよりよく、より早いデータを得ることができます」とはKabbageの議長であり共同創立者でもあるMarc Gorlinさんの言葉。借り手は、現実での販売と配達に関する情報を公開し、さらにPayPal、eBayおよびその他のオンライン支払いサービスのアカウントへのアクセス権をKabbageに与えます。これによりKabbageはビジネス面での信用性に確証を得て、わずか7分でそれらのアカウントに金銭を投じたこともある、と言います。さらに、この方法で判断してローンの支払いが遅れたのは20％以下の企業だけだったとのことです。

Kabbageは製品をオンラインで売る小事業主、LenddoとKreditechは通常のローン組では信用が得られにくい新興市場中流の人たち、そしてLenddoではフィリピンやコロンビア、メキシコなどを中心に約25万人ものメンバーを抱えており、それぞれ別個のターゲット層を持っています。Kreditechでは、1日当たり1000通の申し込みを受付けて毎年1000万件のローン契約を組みますし、Kabbageでは500ドル(約5万円)から5万ドル(約490万円)の範囲でお金を貸し出し、2013年には7万5千件もの現金前払いを提供する見込みとなっており、これらのサービスが大きな支持をえているのは明らかです。

しかし、金融業界でSNS上でのデータやオンライン上での振る舞いなどがクレジットスコアに影響を与えていることに懐疑的な人もいます。Credit SesameのJohn Ulzheimerさんは「ソーシャルデータは必ず借り手が期限通りにお金を返すかどうか、を示すわけではない」と言います。なぜならば、消費者はFacebookやTwitter上に書き込む内容であったり、それらのコミュニティ内での友人関係をある程度自由にコントロール可能であるからです。