世界21カ国36都市の夜の建築物をタイムラプス撮影した「NIGHTVISION」
ヨーロッパの街々を巡り、美しくライトアップされた夜の建築物を見て楽しめる3分37秒のムービー「NIGHTVISION」が公開されています。夜の建築物は昼の建物とは違い超現実的で、余計な光がない分舞台の上でスポットライトを浴びている役者を見るように建物に集中することが可能。さらに人気のない周囲に建物を独占しているかのような気分にひたれます。
NIGHTVISION on Vimeo
まずはドイツ・ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門。
夜のエトワール凱旋門はエトワール(=星)のように輝いています。
こちらはルクセンブルク大公国にあるルクセンブルク フィルハーモニーというコンサートホール。
1958年のブリュッセル万国博覧会のために建設されたモニュメントであるアトミウム。
高さは103mで、鉄の結晶構造を1650億倍に拡大したものになっています。原子を表す9つの球体は直径18mという巨大さ。
デンマーク・コペンハーゲンにあるオペラハウスは2005年に開設。前面にガラスを多用した近代的なデザインです。
後ろ向きにコインを投げ入れると願いがかなうと言われるトレヴィの泉。コイン1枚だと再びローマに来ることができ、2枚では大切な人と永遠に一緒にいることができ、3枚になると恋人や夫・妻と別れることができると言われています。
リスボンのベレン地区にあるベレンの塔は世界遺産にも登録されている要塞。
1階には満潮時に水に浸される牢獄が、2階には砲台があり、眺めのよいテラスがある3階には王族の居室もあったとのこと。現在は小さな博物館になっています。
スペイン・バレンシアにある科学教育と芸術のための施設芸術科学都市の中のプラネタリウム・IMAXシアターを融合した「レミスフェリック」。広さは1万3000平方mで、夜プールにライトが反射すると、巨大な目玉のように見えます。
荘厳な雰囲気のベルリン大聖堂。フリードリヒ1世をはじめ、プロイセン王や王族の棺が安置されています。
スペインにあるビルバオ・グッゲンハイム美術館は近代美術専門とあってユニークな建物。平らな面が一切なく、脱構築主義建築の傑作とされています。
ゴシック様式の建築物としては世界最大の、ドイツ・ケルンにあるケルン大聖堂。
ハンガリーの国会議事堂はウェストミンスター宮殿と同様のゴシック・リヴァイヴァル建築。建設にはおよそ1000人が従事し、4000万個のレンガ、50万の宝石と40kgの金が使われたと言われています。
ノルウェーのオスロにあるオペラハウスは、世界で唯一誰でも自由に屋根を歩けるオペラ座。
ロンドンにそびえ立つヨーロッパで最も高いビルザ・シャード。
ドイツの首都ベルリンに位置するベルリンテレビ塔は1965年着工され1969年に竣工されたもの。塔の中ほどにある球体の真ん中には床が360度回転するレストランがあり、ベルリンの街を一望できるとして人気を集めています。
ロンドン市内を流れるテムズ川にかかったタワーブリッジも昼間とは違う雰囲気。
チェコにあるプラハの天文時計は太陽と月の位置、日の出・日の入りの時刻を示すほか、毎正時に十二使徒の像が現れます。
スペイン・バレンシアの芸術科学都市内にあるこちらはソフィア王妃芸術宮殿。オペラハウスと劇場の役目を果たす建物です。横から見ると流線型の建築物なのですが、夜に正面から見上げるとより近未来的。
ハンガリー・ブダペストにある国立劇場は1837年に作られ、2000年に新国立劇場として再オープンしました。
現在も建築中のスペインの教会サグラダ・ファミリアも夜になるとライトアップされます。
ローマ帝政期に作られた円形闘技場コロッセオ。
そしてデンマーク・コペンハーゲンのKrystallenは「クリスタル」という意味の建物。夜になると水晶のように輝いて見えます。
これはKickstarterで出資を募り、見事目標額を達成して完遂したプロジェクト。タイムラプス撮影された建築物を見ているとまるで実際に旅に出ているかのような気分にひたれます。
Luke Shepard
http://www.lshep.com/
なお、ムービー制作に使われたカメラはキヤノン EOS 5D Mark III、レンズはCarl ZeissのZeiss 18mm f/3.5、Zeiss 21mm f/2.8、Zeiss 25mm f/2、Zeiss 35mm f/1.4、Canon 8-15mm Fisheye f/4、Canon 24-105mm f/4で、ソフトウェアはAdobe Premiere Pro、Adobe After Effects、Adobe Bridgeとのことです。
・関連記事
タイムラプス撮影した美麗な風景をスノーグローブの中に閉じ込めたムービー「Around the Globe」 - GIGAZINE
誰もいない静まりかえったルーブル美術館を心ゆくまで一人で堪能できる「Path of Beauty」 - GIGAZINE
アメリカに点在するかっこいい大学の図書館10パターン - GIGAZINE
貸し出し前の本を読みながらカフェも楽しめる図書館「ALEC」に行ってみた - GIGAZINE
世界で2番目に美しい本屋さんで、優雅な時間に浸ってきた - GIGAZINE
・関連コンテンツ