歯車や針まで木材で作ったすさまじく繊細なハンドメイドの時計シリーズ「Danevych watch」

白樺や竹、クルミの木といった木材を手で削り、歯車など複雑なコンポーネントを作成、数ヶ月をかけて1つの時計を作りあげるのが独学で時計作りを行うウクライナ出身のValerii Danevychさんによる時計シリーズ「Danevych watch」。時計によっては0.5mmのパーツまで作成するという、すさまじく繊細なデザインの時計となっています。
Danevych watch - Home
http://danevych.com/en/

実際に時計が動いている様子などは以下のムービーから見ることができます。
Valerii Danevych Wooden Watches and Clocks (HD Video) - YouTube
◆01:Railway station clock
Railway station clockはスタンド付のテーブル用懐中時計。

リンゴの木や白樺・竹といった素材が使用されており、製作期間は約6ヶ月。

裏面まで非常に美しい作りになっています。

◆02:wall сlock
壁掛け時計タイプもあります。

文字盤はこんな感じです。ムーブメントは82mm×22mm×30mmで、振り子の長さは370mm。

横から見ると歯車の様子がよくわかります。

リンゴの木や白樺、竹、マホガニーから作られました。

◆03:Retrograde
ちょっとシックな色合いの腕時計。使用されているコンポーネントは全部で188個とのこと。

材料はリンゴ・梅・クルミの木や白樺、ブビンガ材、ユソウボク、竹など、さまざまなものが使用されています。

ベルトの部分までもちろん木製。

裏面の様子も見えるようになっています。

横から見るとこんな感じ。

◆04:Open time
コンポーネントが露出しているタイプの時計。

木でできた最も小さなパーツは0.5mmほどのベアリングピン。横からみると非常に精巧な作りがよく見えます。

全体像はこちら。ムーブメントは100mm×40mm×37mm、振り子は370mmです。

◆05:Mirror of forest
振り子付のテーブル用時計。大きさは235mm×120mmです。

近くで見ると、手作業で削られた雰囲気が感じられます。時計全体で使われているコンポーネントの数は80個。

時計は手巻きタイプです。

◆06:Birth of time
一見卵のようにも見える不思議なオブジェクト。

パカッと開くと文字盤が現れました。作品のタイトルは「時間の誕生」

卵型ケースの中で使用されているムーブメントを取り出すとこんな感じ。

反対側は文字は読み取れませんが、植物の形に非常に美しく彫られています。

◆07:Pearl of forest
こちらも一見すると時計には見えませんが……

懐中時計でした。文字盤だけでなく、フタにまで細かな細工が施されています。

裏面はこんな感じ。

パカッ

大きさは直径25mmほどです。

懐中時計といえばポケットに入れて持ち歩くものですが、部屋に飾って眺めていたくなるような仕上がりになっています。

◆08:Black Forest
比較的シンプルで素朴な時計もあります。

全体像はこちら。ドングリなどの装飾が施してあり、他の時計とはまた違った雰囲気です。

しかしこちらもハンドメイド、細かなコンポーネントまですべて手で作られています。

◆09:Сarousel
66個のコンポーネントから作成された壁掛け時計は製作期間約1ヶ月。2011年に作られました。

木材のほかに、マンモスの牙によって歯車は作られています。

◆10:Man's Wristwatch
こちらも腕時計。

男性用腕時計、ということで実際に付けてみるとこんな感じ。

ムーブメントも非常に落ち着いた色合い。

木製のケース付です。

◆11:Pocket Watch
こちらも微妙な色合いの美しい懐中時計。

触れれば折れてしまいそうなほど繊細なパーツは白樺やシデ、ゼンマイから作られています。

裏面もフタが開きます。

約7ヶ月の月日をかけて作られており、時計は手巻き式。

なお、デザイン画はこんな感じでした。

◆12:Nostalgia
明るい色合いの腕時計は女性用で、よく見るとバルコニーに女性が立っているデザインになっています。

裏面の様子。

全体の様子は以下。

男性用時計に比べ、華奢なデザインになっています。

コンポーネントは全部で126個。約8ヶ月をかけて作られたとのことです。

こちらが作者のValerii Danevychさん。ウクライナ出身で、指物師として生計を立てており、木材で複雑な時計を作りたいという野望を持っていたとのこと。Danevychさんは2005年に時計作りについて特別学ぶことがないまま時計作りを開始し、そして2012年に時計メーカーや公式な協会から指名を受け国際的に作品が認められることとなったというわけです。

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