世界で食べ物がどれほど無駄になっているのかがよくわかるムービー「FOOD WASTE A Story of Excess」
私たちが空腹を感じた時、至る所にあるコンビニやファストフード店へ行けばいつでもすぐに食べ物を手に入れられます。しかし便利な反面で売れ残った食べ物は捨てられるという現実があるのも確かですが、実際にどの程度の食べ物が捨てられているのでしょうか?そんな世界的な食糧廃棄事情がわかるムービーが「Food Waste - A Story of Excess」です
Food Waste - A Story of Excess - YouTube
私たちは地球上の全ての人々(2013年 約72億人)に対し、十分な量の食糧を栽培・生産
しかし地球上には、8億7000万人もの飢えに苦しむ人々が存在
毎年、栄養失調で死亡する子供たちの数は250万人
世界的に、人口は50年前に比べて2倍以上
1人1日当たり27%以上の食糧を生産
ヨーロッパおよび北アメリカの消費者は1人当たり、毎年210~250ポンド(約103~114kg)の食糧を廃棄
何百人もの人々が飢えに苦しむ中、アメリカで生産された食品のうち半分は、非効率的な生産システムのために廃棄
アメリカ合衆国ではそれぞれが購入した食糧のうち、『生産』のために8%の食糧が失われ、『食品産業』で4%、『スーパーマーケット』で6%、『レストラン』で15%、『家庭』では25%が廃棄
これらの廃棄のためのコストは年間、約1650億ドル(16.5513091兆円)かかっており、この金額は、アメリカ合衆国の2011年度の海外経済援助費用の約5倍
ご存じですか?1ガロン(約3.7ℓ)のミルクを捨てることは、1000ガロンの水を無駄にすることと同様
なぜならミルクを作るためには大量の新鮮な水の消費が必要
あなたが食品を捨てることは、栽培や生産、流通その全てを無駄にするも同然
食品廃棄物埋立て地からは推定16%ものメタンガスが排出
アメリカ人が廃棄する食糧の15%を捨てずに保存することで、毎年2500万人の人々を養うことが可能
『食品廃棄物 ― 過剰の物語』
Presented by Visual.ly
大量に捨てられる食べ物がある反面、何も食べるものが手に入らずに飢えて死んでしまう人々がいるというアンバランスな状況がよくわかります。世界的な食糧廃棄の現実を淡々と述べることによって、スローガンを掲げてはいないにも関わらず、1人1人の意識の向上を促す内容となっています。また、このムービーは主にアメリカに関してですが、日本もアメリカに並ぶ飽食国家だと言われています。私たちが食糧を節約することによって、飢えによって死んでしまう子供たちを救う第1歩になるかもしれません。
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