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虫・人工肉・3Dプリンターなど20年後にどんなミートボールが食べられているか予想する「Tomorrow’s Meatball」


ミートボールといえばIKEA創業の地であるスウェーデン料理でよく使われていますが、ミートボールは北欧に限らずアメリカ・イタリア・中東・日本など多くの文化で食されています。多くの文化圏でミートボールが食べられているわけですが、食肉生産の需要増加は地球温暖化に影響を与えているとのこと。また、国連は人口増加に伴って35年以内に食物全体の需要が70%増加すると予想しており、従来の食肉・食糧の代替手段が必要な時代にさしかかっています。そんな食肉生産に依存しない「Tomorrow’s Meatball(未来のミートボール)」を、IKEAがサポートする未来生活研究室「Space10」が考案しています。

Tomorrow’s Meatball: What We All Could Be Eating 20 Years | Space10
https://www.space10.io/journal/tomorrow-s-meatball-what-we-all-could-be-eating-20-years-from-now

◆1:人工肉ミートボール


2013年にLab-Grownが人工肉の培養に成功し、1つ32万5000ドル(約4000万円)のハンバーガーを発表しました。コストが全く実用的ではなかったわけですが、2015年現在の人工肉バーガーは1つあたり10ドル(約1200円)以下にまでコストダウンしているとのこと。20年後にはさらなる価格低下が見込まれるため、研究所で培養される人工肉は、近い将来の実用化可能な食肉の代替手段として有力視されています。

◆2:食品廃棄物ボール


国際連合食糧農業機関が2013年に世界中で生産される食料の約3分の1が廃棄されていることを示すレポートを発表している一方で、世界には飢饉に苦しむ発展途上国がいくつも存在しています。まだ食べられる食糧廃棄物を再利用することで、将来的な人口増加の対策にもなり得るわけです。

◆3:都市農業ボール


都市と調和して存在する「都市農業」は近年世界的な急成長を見せており、世界的な食糧モデルの有効的な代替案の1つとして注目されています。人口が集中する都市部で新鮮な野菜が年中食べられるほか、雇用の生成、フードマイレージの減少、グリーンベルトの作成といった効果が見込まれています。

◆4:強化粉末ボール


体に必要なビタミン・ミネラル・たんぱく質・炭水化物・不飽和脂肪などを一度に摂取できる液体や粉末食品は、発展途上国の栄養失調を根本的に解決できるカギとして注目されています。「ソイレント」のような"完全栄養食"というコンセプトも徐々に広まりつつあり、既存の食糧モデルとは大きく離れた「強化粉末ボール」で健康を維持できるようになる日は、そう遠くない未来なのかも。

◆5:緑藻類ボール


藻類は自然界の中でも成長の速い植物として知られており、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。栽培は少ない面積で水も少なくて済み、代替的な食糧源として計り知れない潜在性を持っています。

◆6:3Dプリントボール


すでに砂糖チョコレートを出力する3Dプリンターが登場していますが、将来的には藻類・野菜・昆虫などをたんぱく質に変換する技術が登場すると考えられており、実現すれば食糧産業に革命が起こすだけでなく、環境にも優しい食品が誕生することになります。

◆7:穀物ボール


穀物・豆類・ナッツ類は豊富なタンパク質や各種微量栄養素を摂取できる食品として古くから親しまれています。近い将来、これらの食品改良が進むと考えられており、おいしく効率的に生産できる新種の登場も予想されます。

◆8:サクサク昆虫ボール


日本でも昆虫を食べる地域があるように、世界中でも1000種類以上の昆虫が食べられています。昆虫は複数のタンパク質を持ちながら肉類より低脂肪、という特徴を持っており、畜産の約20倍の飼料効率を誇ります。見た目や味わいが工夫されれば、重要なタンパク源として重宝されると考えられます。

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in ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log