3Dプリンターで自作できる機械式計算機「The Turbo Entabulator」
![](https://i.gzn.jp/img/2013/06/15/the-turbo-entabulator/top.jpg)
動力は手回しハンドル、データ記録はパンチ式のカードリーダーにすることで電子部品を一切使用せず、3Dプリンターによって作ることができるという機械式計算機が「The Turbo Entabulator」です。
The Turbo Entabulator
http://www.chrisfenton.com/the-turbo-entabulator/
◆パンチカードリーダー部分
この計算機を製作したのはニューヨークに住む電気技師のChris Fentonさん。かつてFentonさんが作ったオリジナルのカード読み取り機では3つのホックを使用していました。
![](https://i.gzn.jp/img/2013/06/15/the-turbo-entabulator/jacquard_back_display_large_m.jpg)
しかし、数字をカウントするための3つのパーツ(以下カウンター)を稼働させるために、ホックの数を10個に増やしました。また、ホックの構造を改良することで、ホックにつながっている糸部分をより長く伸ばせるようになり、構造的により頑強になりました。駆動軸にはハンドル付きのクランクを付けることで、使い勝手を良くしています。
![](https://i.gzn.jp/img/2013/06/15/the-turbo-entabulator/te_card_reader_2_m.jpg)
◆カウンター(数字を表示するパーツ)
約20回の失敗を繰り返して、1つの型にたどり着きましたが、パーツが詰まったり、パーツ同士が噛んでいたり、パーツが曲がっていたり、ぐらついていたり、摩耗していたりなどでうまく作動しない場合があります。
各カウンターには2つのホックが割り当てられ、これにより数字表示部分を回転させます。
![](https://i.gzn.jp/img/2013/06/15/the-turbo-entabulator/turbo_entabulator_main_m.jpg)
各カウンターに取り付けられた、バネの付いたレバーが上がっている際は、常に数字の0を示します。そして各カウンターに割り振られている以外のホックは、このレバーを下げるために使われます。写真だとちょうど真ん中のカウンターが、レバーが上がり0を表示している状態。
![](https://i.gzn.jp/img/2013/06/15/the-turbo-entabulator/te_zero_detect_m.jpg)
◆動作
この機械式計算機が動作している様子は以下のムービーから見ることができます。
The Turbo Entabulator - a 3D-printed, mechanical computer - YouTube
なお、この機械式計算機を組み立てるのに必要なパーツのデータはThingiverseで公開されているので、誰でも自由に作ることができます。
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in ハードウェア, 動画, Posted by logu_ii
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