時速250kmで岩穴を通り抜ける「Unbelievable Wingsuit Cave Flight!」

手と足の間に布を張ったモモンガのようなデザインのウイングスーツを着用し空を飛ぶ人のことをウイングスーツ・パイロットと言いますが、そんなウイングスーツ・パイロットのAlexander Polliさんが時速250kmのスピードで狭い岩穴の間を通り抜ける、ということに挑戦しました。一歩間違えば大変なことになる挑戦の一部始終を映したムービーがYouTubeで公開されています。
Unbelievable Wingsuit Cave Flight! Batman Cave, Alexander Polli - YouTube
こちらがAlexander Polliさん。

今回Polliさんが滑空するのはスペインにあるモンセラート。

山の上に小さな岩穴が確認できます。

この隙間の間を通っていくというわけです。

実際に岩穴で手を広げ、幅を確認。

実際に岩穴の小ささを見て、さすがのPolliさんも不安げな表情です。

ということで、まずは練習。

飛行するPolliさん。

ヘルメットに設置したカメラが捉えた背後の様子はこんな感じ。

ウイングスーツをまとったPolliさんが凄まじいスピードで「2013」とくりぬかれたゴールに近づいていきます。

通れるでしょうか……?

バリッとゴールを突き破りました。

ポールは折れ、ゴールは破損。これはまだ柔らかいゴールだったからいいものの、実際にこれが岩穴だったらと思うとゾッとするところです。

2回目のテスト飛行。

どんどんとゴールに近づいて来るPolliさん。今度はどうでしょうか……。

バリッとゴールのど真ん中を突き破りました。

ズームして確認しても、左右の手はポールに触れていません。

「2013」の部分は破れましたが、ポールは破損することなく、テスト飛行は無事成功。

そしていよいよ本番。ヘリに乗って上空から飛び降り、岩穴を目指して飛行します。

「幸運を」というように親指を立てるPolliさんとスタッフの面々。

ヘリから飛び降り……

岩穴に向かいます。

目指すは眼前に連なる岩山。

岩穴がどんどん近づいてきます。

あともう少し。

少し左に寄っている気がしてハラハラしますが……

無事通り抜けました。

横から見てみるとこんな感じ。画面右上にPolliさんの体が映っているのですが、さすが時速250km、速すぎて残像のようになっています。

一人称視点で見たときは少し左に寄っていたような気がしましたが、横から見ると岩穴のほぼ真ん中を通っていくのが分かります。

岩穴のやや下の方を滑空。

前から見るとこんな感じ。

まるで滑るように飛ぶツバメのように岩穴を通り抜けました。

ということで挑戦には無事成功。ムービーは一人称視点だけでなくさまざまな角度から撮られているのですが、あまりのスピードや岩穴の狭さに見ていてドキドキしてしまう映像になっています。なお、Polliさんの飛行の様子を捉えたムービーや写真はウェブサイトから見ることもできます。
Official Website of Alexander Polli | BASE Athlete, Wingsuit Pilot

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