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火星ヘ30日で行けるようになる核融合エンジンの研究をNASAが支援


NASAや民間企業によって火星に人を送り込む計画が進行していますが、現時点で火星を往復するのにかかる時間は4年以上、燃料にかかるコストは打ち上げだけで120億ドル(約1兆2000億円)になると予測されています。「もっと安価に、短時間で火星旅行を」ということで、ワシントン大学の研究チームによって進められているのが30日で火星に到達できるようになる核融合エンジンの開発です。

Rocket powered by nuclear fusion could send humans to Mars | UW Today
http://www.washington.edu/news/2013/04/04/rocket-powered-by-nuclear-fusion-could-send-humans-to-mars/


NASAが支援する核融合エンジンを使ったロケットはFDRと呼ばれているもの。研究者のJohn Sloughさんによれば「既存のロケット燃料のままでは、人類が地球から遠く離れて探索を行うことはほぼ不可能」ということで、よりパワフルなエネルギー源を作るべく現在開発が進められています。

エンジンの仕組みはシンプルで、重水素とトリチウム、巨大なリチウム製のリングを使って核融合を起こします。少量の燃料による核融合で爆発が引き起こされ、秒速30kmの推進力が発生。10秒ごとに繰り返される核融合によってロケットは最終的に時速32万kmにまで加速します。これは2011年にNASAが打ち上げた火星探査機Curiosityの約10倍のスピード。また、核融合のプロセスに必要な電力はすべて太陽エネルギーでまかなえる可能性があるため、これまで莫大な額となっていた燃料コストも費用も20億ドル(約2000億円)ほどにまで押さえられる可能性があります。


「核融合」という言葉からは核爆弾を連想してしまう人もいるかもしれませんが、核融合エンジンと核爆弾は全く異なるとSloughさんは語っています。ロケットを推進するための核融合エネルギーは水素爆弾の10億分の1程度で、強力な磁石を使って宇宙船や乗客から核融合を遠ざけており、安全性を確保する仕組みになっているとのこと。

研究は現在パーツごとの実験が終了したところで、実際にエンジンの完成にまではいっていませんが、近いうちにそれぞれのパーツを組み合わせフルエンジンの作成に着手する予定です

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in メモ, Posted by logq_fa