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「刺身が生なんだが…」「癒着しましょうや…」などの不可解な言葉を吐く「部長bot」登場


「先日、惜しまれずに定年退職した上司の言葉を30分に1度の頻度で吐き出します。誹謗、中傷、差別意識、イジメ、僻みといった剥き出しの感情と魂の言葉はきっと皆様の心を打つものと思います。」ということで、「Everything You’ve Ever Dreamed」のフミコフミオさんが10年間にわたって大学ノート数十冊に記録してきたという部長の言葉を吐き続けるbotを公開しました。「混迷の時代をサバイブする一助としていただければ嬉しい。いつフォローするの?今でしょう!」とのことですが、この部長、なかなかのくせ者です。

部長 (bucho_ha_oreda)さんはTwitterを使っています
https://twitter.com/bucho_ha_oreda

【プレスリリース】「上司の言葉をまとめてみたよ」の展開について - Everything You’ve Ever Dreamed
http://d.hatena.ne.jp/Delete_All/20130412#1365727444



部長の発言はスゴイものばかり。スゴイといっても「今後の人生に役立ちそう」という方向ではなく、唖然呆然という方です。たとえばいくつか挙げてみると、こんな感じ。

「売れないならサンプルを置いてこい。あとで知らねえ顔して請求しろ。揉めたら無料とはひと言も言ってないと言い返せ!」

— 部長さん (@bucho_ha_oreda)


「俺はビールを水道水より高く売れる稀有な男だ」

— 部長さん (@bucho_ha_oreda)


「俺は自分しか信じねえ…時代も他人も俺を動かせない…俺を鳥にたとえるなら風見鶏だ」

— 部長さん (@bucho_ha_oreda)


「会社の車でゴルフに来たら駐車場で擦ってしまった、どうしようか…俺は親身になって考えてやっている…お前が運転していることになってるんだぞ?」

— 部長さん (@bucho_ha_oreda)


なにいってんだこいつ」という内容ばかりですが、この部長というのは2013年2月1日までフミコさんの上司として会社に在職していた人物だそうで、ブログを見ると数多くの部長の武勇伝が記されています。

たとえばこんな感じ。

ゲロを売り払えと上司はいった - Everything You’ve Ever Dreamed

僕のセールスしている食事は自由に動けない施設の人たちにとっては家庭の食事なんだ、僕らの食事しかないんだ、それを楽しみにしてくれる人がいるのならできる限り答えたい、こんな気持ちが僕の中で芽生えていき、見た目のいい、常食と比較しても遜色ない味と食感のある商品をつくろうとスタッフたちとやってきたのだ、それを…一緒に立ち上げて七年やってきた部長がいまだにゲロと呼ぶ事実が悲しすぎた。ウチの会社にはその分野でやっていく資格はないのかもしれない。それなら僕の手でしかるべき資格のあるところに売ってやろう。

「わかりました…売却先には心当たりがあります…ただしゲロというのは訂正してもらえますか?ゲロを売るわけではないので」

「ゲロはゲロだろ。それともゲロに見えないものをお前たちはつくりあげたのか…あん?あん?」


部長はなぜ地球を殺さなかったのか - Everything You’ve Ever Dreamed

昨日、商談が長引き、ウチの部長と絶対にしくじってはいけないクライアントの方と僕の三人で食事をすることになった。「なにか食べたいものはありますか?甘いものでも不味いものでも何でもいいですよHAHAHA!」炸裂する部長のトーク。クライアントの方が「せっかく湘南に来たのだから海の幸でも…」と言うので僕は「海」「魚」「刺身」「イカ」「タコ」という言葉を街に探し求めた。「なるほど…」部長が、イカにも、相手の意を汲んだようにヘッドバンキングをして「お連れしたい、うまいハンバーグ屋があるんですよ。そこの肉は他のと違って黒く、楕円形。そして、なんと…」と言って、一旦静止し、反応をうかがい、反応が皆無なのを無視するように、「チーズが入っているんです」と狂おしげに言った。「なんて店ですか?」「…ザ・ガスト…」。めまいがした。ザ。じゃないよ。


上司の脅威のプレゼン 人々をひきつらせるいくつかの法則 - Everything You’ve Ever Dreamed

「腹を切って語りましょう。我々はパートナーとなるのですから。今回、私たちがご提案するのは、A社より格段に質は落ちるが若干安いサービス、【ノーマネー、ノークオリティ】でございます。さあ、質は劣るが若干安い私たちと一緒に過去と未来をつくりませんか?」

これが商品をひとことで表すキーワード…つか何も説明してないような…。会場は、しん、として耳が痛いほどでした。

「【ノーノーマネー、ノークオリティ】」。念を押すように部長は繰り返した。ノーがひとつ増えていた。


フミコさんによれば、部長botをリリースした理由は「なぜそこまでするか?よく訊かれますが、すべては『私の受けた精神的な被害を皆様にも味わって欲しい…』という強い想いからです。」だそうなので、イヤな思いをしたのであれば、まさに狙い通りというわけです……。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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