メモ

プログラマーはなぜ夜遅くに仕事をするのか?という3つの理由

By Surat Lozowick

プログラマの多くが深夜まで仕事を行いますが、一見すると不思議に見える「なぜ、わざわざ夜遅くに働くのか?」という3つの理由をスタートアップ創設者でありプログラマのSwizec TellerさんがBusiness Insiderで解説しています。

Why Programmers Work At Night - Business Insider
http://www.businessinsider.com/why-programmers-work-at-night-2013-1

◆クリエイターとしてのスケジュール

By Your Secret Admiral

プログラマによくあるタイムスケジュールのうち一つが朝4時に起床し、人々が活動しはじめる前にいくつかの仕事を終わらせるというもの。そしてもう一つが朝の4時に仕事を終わらせるというものです。

プログラマでエッセイストのポール・グレアムさんは2009年に、この世には主に「経営者のスケジュール」と「クリエイターのスケジュール」の2種類のスケジュールがあると書きました。前者は強い権力を持った人々が使うスケジュールで、1日を1時間ごとに区切った昔ながらのものであり、必要に応じて1つの仕事に数時間を費やすことも可能ですが、基本的に仕事は毎時間変わります。そして他方、クリエイターのスケジュールは、最低でも半日の単位で一日を分断するもの。1時間ではほとんど作業ができないプログラマや作家など、物を作る人々に共通するスケジュール方法です。ポールさんによれば、プログラマは会議などで作業が中断されてしまうと、その時間だけでなく丸1日を無駄にする可能性もあるとのこと。


プログラマはクリエイターのスケジュールで動くため、作業が少なくとも2~3時間は中断されずに行えるという予想ができないと仕事にとりかかれません。実際にTellerさんが会社を創設したプログラマと話してみると、彼らの多くが日中簡単に仕事を終えられないということがよくわかったとのこと。問題の発生や簡単なEメールなどによってコンスタントに作業が中断され、他の人がみんな眠っている深夜に仕事を終えることになるのです。

◆脳の眠り

By slworking2

そして夜に複雑な作業を行ったプログラマは、頭がさえている日中に簡単なタスクを行います。なぜプログラマは、脳が眠りを欲している夜に精神的に消耗する複雑な仕事を行い、脳が活動し頭がさえている日中に単純なタスクを行うのかというと、疲れがプログラマをより優れたコーダーにするからです。これはバルマー・ピーク(血中アルコール濃度の0.129%から0.138%の範囲において、超人的なプログラミング能力が発揮される現象)と似た現象で、脳が疲れていると集中力は増すのです。


一般的なリフレッシュの方法であるお茶をたくさん飲むことや、エナジードリンクを短時間で摂取した後が最も作業の効率が悪くなるように思える、とTellerさんは言います。異常に活動的になり、Twitterをチェックしたと思ったら次の瞬間にはHacker Newsを見て、どこでもしきりに動くのです。これはエネルギーによって知力が上がり、一見仕事ができているように思えますが、実際は知力をあげるどころか一度に2秒以上集中することさえ困難にします。

反対に、少し疲れている時はしっかり腰を据えてコードを書くことが可能。脳がわずかに疲れている状態だと、TellerさんはTwitterやFacebookのことなど考えもせず何時間でもコードを書くことができます。

これはほとんどのプログラマに該当することのように思える、とTellerさん。プログラマはタスクのうち約80%の部分に対し、知力を持てあましているのです。想像できる限り最も高度なマシンに取りかかっていても、ほとんどの仕事は単純にデータを処理してうまく帰着します。

そしてキャパシティに余裕がある時、脳は他にやることを探しますが、疲れていると手元にあるタスクでいっぱいになるため集中することができるのです。

◆コンピュータ画面の明るさ

By bellissimac

これは単純なことで、夜に明るい光源をじっと見ていると睡眠サイクルが遅れ、気づいたら深夜3時になっている、と言う事態が起こります。そして朝11時に起床すると、夕方になっても起きてから数時間しかたっていないため疲れていないのです。

このようなことを反復して行っていると、どうしても人とは違う時間帯に引きずれてしまいます。そして面白いことに一度このような状態に慣れてしまうと、それ以後ずっとそのままなのです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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