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あなたの敵のDropboxを795ドルで消し去る方法

By ~dgies

オンライン上に自分の各種データやファイルを保管していろいろなデバイスやマシンから自由自在に引っ張り出せ、さらにさまざまなアプリと簡単に連携できることで急速に勢力を拡大したクラウドストレージ「Dropbox」、当然ながら利便性が高いのでその中には個人的に重要なファイルも多数保存されており、逆に言えばそのデータを失うと非常に困るケースも多いわけです。それを逆手にとって、自分にとって最悪の憎むべき敵のDropboxアカウントを795ドル(約6万8000円)使えば消し去る方法が存在する!ということが海外で話題になっています。

How to terminate your worst enemy's Dropbox account for only $795
https://docs.google.com/document/pub?id=1KVhGQSYE5B4dF6aNLc0hxYW0qeEVFSR8gx4pJUt4DYE

手順は以下の通り。


1:「チーム向け Dropbox」を795ドル払って契約する

2:Dropboxを使っている敵をあなたの「チーム向け Dropbox」に招待する。容量が1TBもあるので非常に強い魅力があり、断る人はまずいません。

3:敵が招待を受理したら、敵のアカウントは「チーム向け Dropbox」へ統合されるため、すぐに「チーム向け Dropbox」へのアクセスを無効化しましょう。すると敵のDropboxアカウントは削除されます。


これは上記ドキュメントを投稿した海外のユーザーが実際に今年の夏に、とあるスタートアップ企業へサマーインターンのような形で働いていたときに実際に自分の身に降りかかって起きた出来事で、学校へ提出するレポートや個人的プロジェクトなどの入ったDropboxアカウントが消えてしまったそうです。

事の経緯としては、このスタートアップ企業で働くのに必要だったので「チーム向け Dropbox」に自分のDropboxアカウントが追加され、自分のフォルダーはちゃんと自分だけが見えるように設定、学校のファイルや友達とのプロジェクトに必要なファイルも共有していたものの、夏の終わりにこのスタートアップ企業をやめて、相手の企業がこの人のアカウントを無効化した途端、あらゆるアプリとの連携が解除されてしまい、すぐに自分のアカウントが消えてしまったとのこと。すかさず「パスワードをお忘れですか?」にアクセスして自分のメールアドレスを入力したものの……


そのメールアドレスのアカウントは存在しません。」と表示され、完全にアクセス不能になってしまい、そのスタートアップ企業から貸与されていたノートPC内のデータも先方の企業が既に消していたので、データは完全に失われてしまったそうです。


しかもこのことはDropboxのFAQにも明記されており、「If someday you leave the team, it may not be possible to convert your Teams account back to an individual account that you can access.(もしあなたがチームを去ったのであればチームアカウントは、あなたがアクセスできる個人のアカウントに変換されないこともありえます)」とのこと。つまりDropboxのFAQをよく読んでいなかったがゆえの自己責任でもある、ということに。

失ったものは以下のようになります。

・共有フォルダーの中身
・共有しているフォルダーのアクセスリスト
・友人からの招待などで増えたDropboxの空き容量
・学校の友達向けに公開して共有していたフォルダーへのリンク

仕方ないので再度Dropboxアカウントを作って2GB程度の自分のファイルを再アップロードしたのですが、あまりの理不尽さに怒りが収まらず、「あなたの敵のDropboxを795ドルで消し去る方法」というエントリーをネット上に公開した、というわけです。

結局その後どうなったのかというと、自己責任だとしてもあんまりだということでネット上で騒ぎになったためDropboxから連絡があり、「チーム向け Dropbox」の管理者権限でアカウントの復活は可能だということが判明。しかし、今度は削除したDropboxアカウントで使用していたメールアドレスと、新しく作ったアカウントのメールアドレスが同じなので復活させることができない、という状態に。が、新しく作ったアカウントをちゃんと消して、事なきを得たようです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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