伝送の際の減衰がなくノイズの影響も受けないHDMIレーザーケーブル発売へ
HDMIケーブルは1本で映像と音声を伝送可能な便利な規格で、レコーダーやゲーム機の接続で使用されていますが、電気信号を伝えるケーブルの宿命として、長距離になると電気信号の減衰によって劣化が起こったり、電磁ノイズの影響を受けやすくなってしまうという弱点がありました。これを克服した「HDMIレーザーケーブル」が11月から発売されます。
HDMI光伝送 「レーザーケーブル」を発売 - ValuePress! [ プレスリリース 配信サイト ]
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現在のテレビは最も解像度が高いものでもフルハイビジョン(1920×1080)ですが、これからはその4倍の画素数を持つ4K解像度の時代がやってきます。そうなってくると伝送する信号量も増えるため、さらに高性能なケーブルが必要となります。
そこでエイム電子が作ったのが、すでに通信分野の超高速デジタル伝送で実績のある光伝送技術を応用したレーザーケーブル。これは、レーザーダイオードによってHDMIの電気信号を光信号に変換し、石英ファイバーによって伝送するというもの。
光伝送技術だと、電気信号の減衰による劣化や、設置環境によって発生する電磁ノイズの影響を受けることがないため、長距離でも安定した性能を発揮することができます。
発売は11月1日からで、ケーブルの長さは最長100m。おおよそ必要とされるケーブル長は用意されており、それぞれの価格は以下のようになっています。
AVC-LS-015(HDMIレーザーケーブル 1.5m):税込10万5000円
AVC-LS-03(HDMI レーザーケーブル 3m):税込11万5500円
AVC-LS-10(HDMI レーザーケーブル 10m):税込13万6500円
AVC-LS-15(HDMI レーザーケーブル 15m):税込15万7500円
AVC-LS-20(HDMI レーザーケーブル 20m):税込17万8500円
AVC-LS-30(HDMI レーザーケーブル 30m):税込19万9500円
AVC-LS-50(HDMI レーザーケーブル 50m):税込22万500円
AVC-LS-70(HDMI レーザーケーブル 70m):税込25万2000円
AVC-LS-100(HDMI レーザーケーブル 100m):税込29万4000円
現在用いられている通常のHDMIケーブルの場合、1.5mだと安いもので1000円台から3000円台、4K対応品として売られているものでも約2万円ほど。4K解像度が当然のように用いられるようになれば、こういったケーブルも当たり前のように普及するのでしょうか。
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