ハードウェア

ソニーが最大147インチの4K超短焦点プロジェクターを2014年夏までに市販予定


アメリカ・ラスベガスで開催中のCES 2014で、ソニーは壁際に設置するだけで最大147インチの高解像度映像を投影可能な4K超短焦点プロジェクターを2014年夏までに発売することを発表しました。また、同社初の4KムービーカメラであるFDR-AX1に続く4Kハンディカム「FDR-AX100」を2014年3月ごろに予定価格約2000ドル(約21万円)で発売する予定と報じられています。

Sony Japan | ニュースリリース | 空間を活用した新たな映像体験を提案する4K超短焦点プロジェクターを開発
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201401/14-003/

Sony Global - Life Space UX | 4K Ultra Short Throw Projector
http://www.sony.net/Products/4k-ultra-short-throw/

Sony's Handycam FDR-AX100 brings 4K shooting to home filmmakers | The Verge
http://www.theverge.com/2014/1/6/5280024/sony-handycam-fdr-ax100-camcorder-shoots-4k

◆4K超短焦点プロジェクター
こちらが発表されたプロジェクターの製品イメージ。水平基調でデザインされた本体にはアルミニウムが多用されています。


従来の一般的な方法とは異なり、プロジェクター本体は部屋の壁面の足下に設置。


床から壁に向けて映像を投影することで、人の影の映り込みを気にすることなく、没入感ある大画面映像を楽しめるとのこと。


使用の際には天板の一部が開き、そこから壁に向けて映像が投影されます。


一つの塊のように見えますが、実は同じデザインのスピーカーユニットやキャビネットをコンポーネントで組み合わせられるようになっています。


スピーカー


キャビネット


そしてプロジェクター


壁の真下の床面から投影するため、従来のプロジェクターにあった「人の影の映り込み」を気にせずに最大147インチという大画面で4K映像を楽しめるようになっています。


光源には、レーザーダイオードを使用したレーザー光を採用しており、明るさの立ち上がりが素早く、またランプの劣化による交換の心配もなくなるとのこと。


同社の発表によると、予定されている仕様は以下の通りです。

【投写方式】:3原色液晶シャッター投写方式
【表示素子】:ソニー製0.74型4KSXRD、26,542,080画素(<4096×2160>×3)
【投写レンズ】:ズーム:電動(約1.6倍)
【フォーカス調整】:電動
【画面サイズ】:66インチ~147インチ
【光源】:レーザーダイオード
【有効光束(明るさ)】:2000ルーメン
【表示可能解像度】:
(ビデオ信号入力時*1) 480/60p, 576/50p, 720/60p, 720/50p,
1080/60i, 1080/50i, 1080/60p, 1080/50p, 1080/24p,
3840×2160/24p, 3840×2160/25p, 3840×2160/30p,
3840×2160/50p*2, 3840×2160/60p*2, 4096×2160/24p,
4096×2160/25p,
4096×2160/30p, 4096×2160/50p*2, 4096×2160/60p*2
(コンピューター信号入力時) 最高入力解像度 1920×1200ドット
【入出力端子(ビデオ/オーディオ/制御用)】
・HDMI入力×4
・スピーカー端子×2
・リモート: RS-232C, D-sub 9ピン
・LAN: RJ45, 10BASE-T/100BASE-TX
・IR IN: ミニジャック
・USB: タイプA、 DC5V、 最大 500 mA
【電源】:AC100V, 4.0A, 50/60Hz
【外形寸法 (W×H×D)】:1100×265×535mm
【その他機能】:4K X-Reality PRO、 トリルミナス®ディスプレイ、オートカラーキャリブレーション、モーションフロー、3D対応 (Full HD入力時)、 無線3Dトランスミッター、ピクチャーポジションメモリー
*1: 60p,30p,24p: 59.94/60Hz, 30Hz/29.97Hz, 24Hz/23.98Hz 含む
*2: YCbCr 4:2:0 / 8bit

この開発試作機は、米国ネバダ州ラスベガスにて開催されている世界最大の家電見本市「2014 International CES」にて技術参考展示されており、想定されている市販価格は約3万~4万ドル程度(約315万~420万円)となっています。

◆4K対応ハンディカム FDR-AX100
こちらがソニーの4K対応ハンディカムでは2機種目となる「FDR-AX100」です。4K画像を24ビット/30Pの画質で撮影することが可能になっています。


映像センサーには1インチの大型センサーが用いられており、「美しいボケ映像」を撮影できることが強調されているとのこと。本体にはNFCやWi-Fiを内蔵しており、撮影した映像をすぐにストリーミングさせることも可能になっています。


CESのソニーブースでは、4Kプロジェクターをはじめとした数多くの試作品が展示されています。

Up close with Sony's futuristic Life Space UX projector - YouTube

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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