家電量販店最大手のヤマダ電機がベスト電器を買収し売上高2兆円オーバーへ
日本の家電量販店業界で唯一売上高が1兆円を越えている最大手のヤマダ電機が、業界第8位のベスト電器を買収する方針を固めたと報じられました。ビックカメラがコジマを傘下に収めグループで家電量販店業界第2位に浮上しましたが、今回の買収が成立すると2位をまた大きく引き離すことになります。
ヤマダ電機、ベスト電器を買収 売上高2兆円超す :日本経済新聞
ヤマダ電機がベスト電器買収へ、売り上げ規模2兆円超に=報道 | Reuters
ヤマダ電機、ベスト電器買収へ ビック・コジマ連合引き離す - MSN産経ニュース
現時点でヤマダ電機はベスト電器の株式の7.5%を保有する第2位株主ですが、近くベスト電器が実施する第三者割当増資をヤマダ電機が引き受け、発行済み株式の過半数以上を持つことで子会社化するとのこと。2社の売上高を合計すると2兆円を越えることになり、6月にできたビックカメラ・コジマの連合をはるかに上回る数字となります。株式の取得額は100億円超とみられます。
ベスト電器はかつては業界第1位だったこともありますが、1997年に1位から転落、現在は業界8位となっています。2007年にビックカメラと業務提携し、ビックカメラが筆頭株主となり、その後、第三者割当増資で所有株式比率を15%超まで高めて持株法適用関連会社となりました。
当時、ヤマダ電機はベスト電器との業務提携を模索していましたが、ビックと繋がりが強くなったことで株式を手放すことも視野に入れていました。しかし、その後も株を手放すことはなく、ビックカメラに次ぐ第2位株主としての地位を保ち続けてきました。
ちなみに、ヤマダ電機は今回の報道内容はヤマダ電機自身が発表したものではなく、公表すべき決定事実はないとコメントを出しています。
(PDFファイル)本日の当社に関する一部報道について
本日、一部報道機関において、当社による株式会社ベスト電器の第三者割当の引受けに関する報道がなされておりますが、当社として発表したものではなく、現時点において公表すべき決定事実はありません。
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