薄さ11mmの秘密は「MagicFlip」、ウルトラブック「Aspire S5」実機レビュー
最薄部約11ミリ、重量約1.2キロのボディにIvy Bridge世代のCore i7-3517U(1.9GHz)を搭載したAcerのUltrabook「Aspire S5 S5-391-H74U」の実機を借りることができたので、隅々までペタペタと触りながら使い勝手を調べてみることにしました。なお、このマシンはこの記事がアップされた頃にはちょうど予約販売がスタートしており、価格は14万9800円前後となっています。
パッケージはこんな感じ。
開封。
天板はカラーはツヤ消しブラックでシルバーの「acer」ロゴがあしらわれています。
底面は以下の通り。バッテリーの取り外しなどは不可で、上部に見えるバッテリーのように見えるパーツは背面にせりだすポートを動かす為の切れ込みです。
ゴムの滑り留めが付いた足。
こんな感じのスピーカーが左右に付いています。音質は中域が少し薄く感じられるものの、モバイルに特化したマシンであることを考えれば不満は少ないレベル。
本体最薄部は約11ミリで、正面から見るとその薄さがよくわかります。
右側面にはヘッドフォンジャックがあります。
左側面には電源スイッチとSDカード、MultiMediaカードスロットを搭載。
キーボードはこんな感じ。なお、写真は英語版キーボードのものです。
アイソレーションタイプのキーボードは浅めのストロークで、打鍵音は静か。キーは少し上下左右へのブレが気になるものの、打鍵感はまずまず。
音量や輝度はファンクションキーと合わせてキーボードの手前にある矢印キーで調整でき、ソファーなどによりかかってムービーなどを見ている際に操作がラク。
トラックパッドの横幅は97ミリで広々と操作可能。
スマートフォンなどで使用する2本指を使ったピンチイン・アウトの操作でウェブページや画像の拡大縮小ができます。
電源端子はこんな感じ。
本体のみの実測重量は約1199グラムと軽量。毎日通勤や通学のカバンに入れて持ち歩いても負担を感じなさそうなレベルです。
AC電源はちょうど手のひらに収まるくらいのサイズ。
AC電源込みの重量は約1532グラムで、泊まりがけの出張などで充電が必要な時にも荷物が軽くて済むのが便利。
キーボードの右上にあるボタンを押すと……。
ポートが開きます。エイサーによれば、この部分の強度を調べるために6キロの重量で1万5000回の負荷をかけるテストを行っているとのことなので、耐久製に関してはかなりの配慮がなされているハズです。
背面のポートを閉じた状態は以下の通り。
開くと「Magic Flip」が開き、USB3.0×2、HDMI×1、Thunderbolt×1が現れます。
実際に動いている様子は以下のムービーでチェックしてみてください。
「Aspire A5」の電動でせり出すUSBポート「Magic Flip」を動かしてみた - YouTube
起動するとこんな感じ。
LEDバックライト搭載の13.3インチ(1366×768ドット)ディスプレイを搭載。
HD画質のウェブカメラをディスプレイ上部に備えています。
Windowsのエクスペリエンスインデックスのスコアは5.9。
室温25度でウェブ閲覧をしている際のパームレストの温度は約28.8度。
排熱口の真上にあたるキーボード部分も約30.8度といずれも人間の標準的な体温より低く、手を置いたときに不快感を覚えることはないレベル。
◆ベンチマーク
HTML5を使用したブラウザーベンチマークサービス「Peacekeeper」をIEで使用した結果のスコアは1838。
同サービスをChromeブラウザで使用した際のスコアは3367。
総合ベンチマークソフトの「パスマークパフォーマンステスト 7」を使用して計測したスコアは1894.8。
同ソフトで2012年2月に計測した「レッツノート CF-SX1(Sandy Bridge世代)」を計測した際のスコアは1253.3でした。
同じく2012年3月に計測した「ThinkPad X220 Tablet(Sandy Bridge世代)」のスコアは1717.6。
「Asprie A5」は一般的にスペックが低めと考えられているUltrabookカテゴリーであるにも関わらず上記の2機より高いスコアとなっており、Ivy Bridge世代のCPUの採用が性能のアップにつながっていることがうかがえます。
「PC Mark 7」を使用して計測したスコアは6446でした。
なお、詳細なスペックは前の記事でチェックしてみてください。
・前の記事
最薄部11mmでCore i7プロセッサ搭載のUltrabook「Acer Aspire S5」7月発売 - GIGAZINE
というわけで、薄型軽量かつユニークなギミックを搭載しているマシンが欲しいという人は要チェックです。
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