30代までに億万の富を手にした起業家たち
by hto2008
プロスポーツやロックスターになるような天性の才能に恵まれなかった人にとって、中年になるまでにお金持ちになるには「起業家精神」こそが唯一かつ確実な希望です。世界には、ただのなよなよした男が、アイデアと、時間と、インターネットをうまく組み合わせて天文学的な資産を手に入れたケースがいくつも見られます。「学校を中退してから億万長者になった5人の著名人」という記事がありましたが、今回の場合は学歴不問。卒業した人、中退した人、そもそも学校に行かなかった人と様々です。
9 Tech Millionaires Under Age 30 [INFOGRAPHIC]
まず名前が挙がるのはやはりマーク・ザッカーバーグ。2004年にソーシャルネットワークサービス「Facebook」をリリース、在学していたハーバード大学を休学(のち中退)しました。今やFacebookユーザーが8億人にまで成長しています。
Facebook創業時の資金は50万ドル(約3800万円)でしたが、2011年の年間収益は42億7000ドル(約3200億円)。ザッカーバーグ個人の純資産は175億ドル(約1兆3500億円)で、2010年にはTIME誌の「Person of the Year」に選ばれました。
◆アンドリュー・メイソン(31)
ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外で育ったメイソンは、15歳のときに学生ながら「Bagel Express」という土曜のモーニングデリバリーサービスを開始。ノースウェスタン大学では音楽を学び、ベンチャー企業でウェブデザインを担当したのち、2008年にグルーポンを創業しました。純資産は13億ドル(約1000億円)。
◆ブレイク・ロス(26)
ロスは1985年生まれ。10歳の時にはじめてのウェブサイトを作り、ミドルスクールのころにプログラミングを覚えてオープンソースになったNetscapeを弄るようになった彼は、15歳のときにネットスケープ・コミュニケーションズのインターンになりました。その後、Mozilla Foundationで働き、Mozilla Firefoxプロジェクトをデヴィッド・ハイアットとともに主導しました。今はディレクターとしてFacebookで働いています。その純資産は1億5000万ドル(約115億円)。
◆Gurbaksh Chahal(29)
Chahalはインドのパンジャブ州で生まれて、両親が永住権抽選に当たったことでアメリカへ移住、カリフォルニアのサンノゼで育ちました。16歳の時に最初のベンチャー「ClickAgents」を立ち上げて高校を中退。2年後にClickAgentsはバリュークリックに4000万ドル(約30億円)で買収され、ChahalはBlueLithiumという次の会社を立ち上げますが、こちらもYahoo!に3億ドル(約230億円)で買収されます。Chahalは2009年には3度目のベンチャーとしてRadium Oneを立ち上げています。現在のChahalの資産は1億ドル(約77億円)とみられています。
◆Naveen Selvadurai(24)
インドのタミル・ナードゥ州出身のSelvaduraiは、キングス・カレッジ・ロンドンとワーチェスター工芸研究所(コンピューター・サイエンス専攻)を卒業してから、ルーセント、ソニー、ノキア、サン・マイクロシステムズで働きました。その後、2009年にデニス・クローリーとともにソーシャルネットワーク「Foursquare」を創業しました。現在の純資産は8000万ドル(約60億円)。
◆アンジェロ・ソティラ(30)
2000年にローンチしたオンラインのアートコミュニティサイト「deviantART」の共同創業者。ギリシャ生まれで、15歳のときに最初の会社として音楽共有サービス「Dimension Music」を立ち上げ、数年後にはそれをマイケル・オーヴィッツに売却。オーヴィッツのもとで2年間、ネット戦略のアドバイザーのような仕事をしたのちのdeviantART創業でした。純資産は7500万ドル(約58億円)。
◆ティム・オショーネシー(30)
クーポン共同購入サイトとしてグルーポンのライバルにあたるリビングソーシャルの共同創業者で、資産は4500万ドル(約35億円)。ジョージタウン大学のマーケティング専攻でした。
◆エディ・フレデリック(31)
ティム・オショーネシーとともにリビングソーシャルの共同創業者であるエディ・フレデリックはメリーランド大学コンピューター・サイエンス専攻。資産は4500万ドル(約35億円)。
◆マシュー・マレンウェッグ(28)
2003年にリリースされ、現在ブログソフトとして広く使われているWordPressの共同開発者。その資産は4000万ドル(約31億円)。
成功者たる彼らでも、起業するのに身一つというわけにはいきませんでした。必要だったのは「アイデア」「PC」「ネット環境」「時間」「若さ」の5つ。ここにはどういった学校が適しているかなどの要素が含まれていませんが、写真共有サービス「Flickr」や意思決定エンジン「Hunch」を立ち上げたカテリーナ・フェイクによると「デザインやコーディングといった起業に必要なスキルは、おおむね独習するもの」だそうです。
ちなみに、彼らが作ったサービスの創業資金(上)と現在の評価額(下)の差はこんな感じ。ヒットサービスを生み出したときの利益は計り知れないものがありますね……。
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