テンキー搭載ストレート型Androidスマホ「INFOBAR C01」フォトレビュー
携帯電話とスマホのいいとこ取りをしたようなデザインやチェックのキーボード、縦に長いストレートボディーなど、ユニークな外見を備えた携帯電話「INFOBAR」。Android搭載モデルは既に発売されていたのですが、ストレートボディーではなく一般的なスマホのような板状でした。ところが、2012年の冬モデルは初代と同じストレートタイプになりテンキーも復活。携帯電話に慣れたユーザーにも使いやすそうなスマホになっているので、見た目や質感がどのような感じなのか、どのあたりがデザイン上のこだわりになっているのか、実物を手にとって触ってみて確認したからこそ分かる部分はどこなのか、という部分を中心にして内部の機能的な面以外の部分をフォトレビューしてみます。
色はNISHIKIGOI(赤)、ICHIMATSU(黒)、KIIRO(白)の3色で、ディスプレイは約3.2インチTFT液晶。視野角が広く、斜め45度あたりからでもはっきりと画面が見られました。自分で撮影した写真を隣にいる相手に見せることができる程度の視野角はある、ということです。
背面はICHIMATSU(黒)のみがマット仕上げです。黒色の場合は一般的に指紋が目立ちやすいのですが、マット仕上げにすることで指紋が目立たなくなっています。
実際に持ってみると幅の細さを実感。しっかりと握り込めるので、安定感があります。なお、端末のサイズは約52 (W) ×130 (H) ×12.3 (D) mm (最厚部 約12.5mm)です。
二つ折りの一般的なサイズの携帯電話(写真ではWX340K)とほとんど同じ幅なので、手の小さい人でもしっかりとグリップできます。
左側面には電源と音量ボタンがありました。やや小さめですが、指の先で押す分には問題ありません。
右側面にはボタン類は無く、すっきりしており、INFOBARの文字があるだけ。
端末の下にはマイクロUSB端子を搭載。充電したまま通話する際などにケーブルが端末の真下に垂れるので取り回しがラクそう。
実測の重量は104グラム。
iPhone 4と大きさを比べるとこんな感じ。iPhoneよりは縦長ですが、幅はiPhoneよりも小さくできているため、ポケットへの出し入れはしやすいはず。
iPhone 4と厚さも比較してみました。角が丸くなっているので、ポケットへの出し入れなどはとてもスムーズ。
手で握り込んで使用するので、掌にあたる部分にはボタン類は無し。
この様に使用しても、ボタンが当たって気になったり誤操作をする心配はありません。
「iPhone 4」も側面にボタン類はありません。
握ってみても特に当たる部分はありません。つまり、iPhoneと同じように手で持ったときの感じをInfobarもかなり重視してデザインされているというのが分かります。
対して「Xperia acro」は、この部分にカメラのシャッターボタンがあります。
強く握ってもカメラが起動するということはありませんが、若干、気になる感じ。
逆になぜXperia acroの場合はこんなところにボタンがあるのかというと、横持ちにするとジャストな位置に先ほどのカメラのボタンが来るように作っているため。背面のロゴやアンテナの位置から横位置での利用を強く意識しているわけで、このあたりが「何を優先してそのようなデザインにしたのか?」というこだわりの部分となります。
そこへいくとInfobarは横向きで使用する場合はこんな感じ。縦持ちに特化しているので、やや不安定です。
iPhoneは横持ちにするとこんな感じ。下側にはボタンはなく、右手人差し指の所にある音量ボタンでカメラのシャッターを切れます。縦でも横でもどちらでも違和感なく使えるようにデザインされています。
次にInfobarのディスプレイを見てみることに。一般的なスマホと同様に指で操作ができますが、このInfobarのデザイン上のメリットはこのディスプレイの「外枠」部分にあります。
ディスプレイの縁の部分はぱっと見ただけではほとんどわかりませんが、指で触るとほんの少しだけディスプレイより高く盛り上がっているのが分かります。指先で画面をタッチした際に「ここが端っこだ」というように自然と違和感なく分かるようになっており、画面内でのジェスチャーやタッチ操作する際に「画面の中を触っている感覚」を生み出すのに一役買っています。また、少し盛り上げることによって、ディスプレイをしたにして机の上に置いたときにディスプレイが直接触れないように保護する役割も兼ねているわけです。
この妙なこだわりはInfobarを特徴付けている独特のデザインと配色のテンキーにも及んでおり、触った感じはプチプチとした押し心地。電話番号などの数字を入力するのは非常に快適です。
キー部分はごくわずかに台形になっていますが、上部はディスプレイと全く同じ高さになっており、結果的には完全なフラットなつくりになっています。机の上に置くとよく分かります。
背面には約804万画素のカメラを搭載。
背面のカメラ部分は周囲より1段へこませる事によって傷がつきにくくなっています。
「Windows Phone 7」では逆にゴム製の縁で保護する事で、思い切りカメラ部分が飛び出しているものもあり同じスマホでもずいぶんと作りが違う事がわかります。
おさいふケータイにも対応しており、このあたりは一般的な「ピッ」とするのと大差なく普通に使えるようになっています。
今回一足先に借りることができたこのInfobarはまだ中身の機能的にはチューニング中とのことなので、主にデザイン関係のこだわりを分析してみましたが、確かによく考えられており、それが全体的な使いやすさと直結するかどうかは、最終的な中身のソフトウェア的チューニングの完成度にかかってくる部分。ユーザーインターフェースなどにもこだわりを見せるInfobarシリーズだけに、ここからあと、この外見の丁寧な作り込みを最大限に活かすことができるソフトウェア、そしてユーザーインターフェースを実現できるかどうかが最終的なポイントとなりそうです。
なお、スペックや対応サービスなどについては以前の記事 をご覧下さい。
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