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仏教・神道美術300件が集合、滋賀県で最大規模の展覧会実施中


寺社仏閣が多い場所というとまず京都、そして次に奈良を思い浮かべる人が多いはず。実際、京都ではちょっと歩くとお寺や神社を見つけることができ、一般非公開のところも合わせると数え上げることが困難なほどの数になります。

しかし、宗教美術の観点では近江国、つまり滋賀県もなかなかのもの。


現在、この滋賀県にある仏教美術と神道美術のうち300件以上を集めて展示するという過去にないレベルのイベント「神仏います近江展」が開催されています。

神仏います近江展
http://www.biwako-visitors.jp/shinbutsu/



この展覧会は信楽町のMIHO MUSEUM、大津市瀬田の滋賀県立近代美術館、大津市御陵の大津市歴史博物館という3ヶ所の博物館が連携して行うもの。

MIHO MUSEUMのテーマは「天台仏教への道」。近江に伝わる仏像、仏画、神像などを中心とした展示で、「大乗仏教とともに拡大深化し、両界曼荼羅に至る仏教世界の進展と、近江はもとより、わが国の宗教界に多大な影響をもたらした最澄、円仁、円珍らによる天台仏教の確立までの道のりを概観」するとのこと。


滋賀県立近代美術館のテーマは「祈りの国、近江の仏像 ー古代から中世へー」。テーマにも入っているとおり仏像の展示が行われ、「平安時代から鎌倉、室町時代へと大きく社会が変化する時代、近江の仏像を中心とした仏教造形の変遷と、これを支えた地域社会とのつながりの具体相」が見られます。


大津市歴史博物館のテーマは「日吉の神と祭」。延暦寺の守護神である日吉の神々は美術作品のモチーフとしても多く使われています。そのため、この会場では「日吉社にまつわる神道美術の数々や、山王祭にかかわる作品を展示し、人々が日吉の神々に捧げてきた祈りの歴史を紹介」しています。


もちろん、このような合同での展覧会が開催され、あちこちから美術品を集めてくるのは大変なこと。Ustreamで公開されている「神仏います近江TV」では、その開催にこぎつけるまでの様子が語られています。

Ustream.tv: ユーザー shinbutsu_ohmi: 神仏います近江TV(第一回), 神仏います近江(第一回). 教育



また、第2回の神仏いますTVでは、関西の仏像好きプレスが集まり、今回出てくる神仏についての“放談”を行っています。

Ustream.tv: ユーザー shinbutsu_ohmi: 神仏います近江TV(第二回), 神仏います近江TV(第二回). 教育



「神仏います近江展」はすでに開催が始まっており、滋賀県立近代美術館は11月20日まで、大津市歴史博物館は11月23日まで、MIHO MUSEUMは12月11日までと、終了日が異なっています。これから訪れる予定の人はTwitter公式アカウントなどを確認の上で、自分が見たいものがどこにあるのかチェックして行ってください。

神仏います近江展実行委員会 (shinbutsu_ohmi) は Twitter を利用しています


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in メモ, Posted by logc_nt

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