1600キロの漂流の末、群からはぐれたコウテイペンギンが無事海に帰還
ペンギンは群で行動する動物ですが、群から離れてしまって遠い土地に漂着するペンギンもまれにいるようです。映画「ハッピー フィート」にちなんでハッピーフィートと名付けられたコウテイペンギンは、群から離れて海をさまよい、住みかであった南極から1600キロ以上も離れたニュージーランドの砂浜で発見されました。
Happy Feet the lost emperor penguin found in New Zealand is returned to Antarctica after life-saving surgery | Mail Online
ビーチで発見されたハッピーフィート。
ハッピーフィートはビーチに漂着した際に雪と間違えて砂を食べてしまったと見られ、ひどい病気にかかっていました。ニュージーランドにあるウェリントン動物園に運び込まれて検査を受けると、彼の胃はビーチに転がる木切れや砂などで一杯になっていたそうです。
ハッピーフィートは体内の異物を除去するための手術を受けたのち、コウテイペンギンが住む環境を模して作られた、氷で覆われた宿舎で休養しました。
休養してすっかり元気になったハッピーフィートは、健康証明書を与えられ、南極の海に帰還することになりました。下のムービーは、動物園のスタッフがハッピーフィートを海に帰す瞬間の映像です。
Happy Feet penquin release - NIWA - YouTube
ハッピーフィートのために用意された、氷をしきつめたカーゴから、ビニールシートの上をすべって海に飛び込みます。
なかなか海に降りていかないハッピーフィート。
スタッフの手助けで海に向かって滑り降りていきます。
多少まごつきましたが、無事海へ戻ることができました。
ハッピーフィートには小型の追跡装置が装着されており、今後数ヶ月にわたって、彼がどこへ向かうのかが監視されるとのこと。無事に群に戻れることを願います。
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