アイス作りを学ぶ「ジェラート大学」が大人気、1万2000人の生徒が受講
イタリア・ボローニャにはアイスクリームの製造技術を専門に教える、その名も「ジェラート大学」が存在します。しかも何千人もの生徒が通い、その技術を学んでいるとのこと。
'Gelato University' Draws Thousands Of Students From Around The World (PHOTOS, VIDEO)
「ジェラート大学」に入った生徒は、やはりその名の通りジェラート作りの技術や、基本的な機械の使い方について授業を受けます。授業料は1週間あたり1138ドル(約8万9千円)となかなか高額。
この学校があるAnzola dell'Emiliaは小さな町なのですが、「ジェラート大学」最寄りのホテルは1万2000人の生徒の滞在先として大にぎわい。生徒は主に日本やシエラレオネから、ジェラート作りの技術を学ぶためにこの町を訪れています。
校長のイトウカオリさんは、「世界各地にイタリア人以外が経営しているアイスクリーム店が増えてきていて、今年ついに、イタリア人により経営されるアイスクリーム店の数が、全体の半数以下になりました。そのため、我々は英語とフランス語でレクチャーを行うコースを新設したのです。レクチャーに参加するみなさんはとても熱心で、ブームの熱量のようなものを感じました」と、AFP通信の取材に対してコメントしています。
「ジェラート大学」の教授の1人であるLuciano Ferrariさんは、「かつてアイスクリームを世界中に伝えていったのはイタリア人ばかりですが、今はここでジェラートの技術を学んだ外国の人々が、その技術を持ち帰っているような状況です」と、校長のイトウさん同様に、外国人生徒の増加について語っています。
大学の設備であるカウンター。アイスクリームがずらりと並んでいます。
真剣な顔つきでアイスを作っている生徒
何やら巨大な機械にたくさんのお菓子が入っています。アイスクリームのトッピングでしょうか。
実践だけでなく座学の講座もある様子。ここだけ見れば総合大学の授業みたいです。
ソフトクリーム用のマシンもあるなど、ありとあらゆるアイスクリームについて学べるようです。
「ジェラート大学」を紹介しているムービーは以下。校長や教授のインタビューも収録されています。
?'Gelato University' turns Italian ice cream global?? - YouTube
ジェラート大学の公式サイトもあり、英語やイタリア語、フランス語を含む8カ国語に対応しています。
Carpigiani Gelato University
生徒は何もアイスクリームを売って生計を立てようとしている人ばかりではなく、お客に本場イタリアで学んだアイスをごちそうしたいという理由で授業に参加しているドバイの若奥様も通っています。
彼女は夫がイタリアで休暇を取っているタイミングを利用して大学に通うことにしたそうで、「私はジェラートが大好きなので、授業はとても楽しいんです!夫もジェラートが大好物ですし、ここで学んだ作り方は何度も試すでしょう。ジェラート以外にも、粘りけのあるアラビアのアイス(いわゆるトルコアイス)もいいですね。いろいろと試してみようと思います」と楽しげに話しているため、アイスの作り方を学びたい職人から有閑マダムの習い事まで、幅広くカバーしているようです。
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