2011年07月14日 23時24分試食

カレーなどの「チョコめし」が食べられる「シャルロッテチョコレートファクトリー」

チョコレートで有名なロッテグループが錦糸町に作った「ロッテシティホテル」の1階にあるレストラン「シャルロッテチョコレートファクトリー」ではチョコを使った数々の「チョコめし」が楽しめるとのことなので、実際にお店へ足を運んでさまざまなメニューを食べてきました。

レストラン案内｜東京・墨田区・錦糸町ロッテシティホテル錦糸町

このビルの中に「ロッテシティホテル」があります。

1階の窓に面した場所が「シャルロッテチョコレートファクトリー」。

そしてここが入り口です。店頭ではお菓子類も販売されています。

ディナータイムに行ったので、入り口にはディナーメニューがありました。

入店して着席し、本日から始まったという夏の新メニューをチェック。表に大きく載っていた「カカオフルーツサラダライスとローストビーフのチョコレートソース丸ごとカカオのワンプレートディッシュ」と「海の幸とカカオフルーツの冷製生パスタ」、それに「メカジキのカツレツサラダ仕立てカカオフルーツヴィネグレット」の3つを注文しました。

ちなみに、裏面はこんな感じ。

そして運ばれてきたのが「海の幸とカカオフルーツの冷製生パスタ」。1300円です。

トマトやタコ、エビといった具材が乗っています。

「カカオフルーツ」とは、チョコレートの原料に使用するカカオ豆を包んでいる白い果肉。そのカカオフルーツをソースに使っているそうです。

食べてみました。冷製なこともあってサッパリとしているのですが、かなり塩気が弱くて薄味。その上、妙に水っぽいので余計に味が薄く感じられます。肝心のカカオフルーツはというと、若干フルーティな甘みや酸味が感じられるといった程度。具材の相性は抜群なのですが、それぞれの味付けが弱いので物足りない印象でした。

続いて「メカジキのカツレツサラダ仕立てカカオフルーツヴィネグレット」900円。

こちらもメカジキにカカオフルーツソースがかかっています。

やはりカカオフルーツらしき味は目立ちませんでしたが、メカジキのカツレツ自体はなかなか肉厚でかみ応えもあり、十分に納得のいく味です。付け合わせの野菜もよく合うのでフォークが進みます。900円と価格がやや高めな印象もありますが、注文をしても後悔はしない仕上がりでした。

そして「カカオフルーツサラダライスとローストビーフのチョコレートソース丸ごとカカオのワンプレートディッシュ」1580円。名前がちょっと長すぎる気もします。

ローストビーフにかけられているのはチョコレートソース。かすかにチョコレートの香りが漂ってきます。

食べてみると、確かにチョコレートの味がしました。とはいえ甘みがあるわけではなく、チョコレートの持つ香ばしさや苦みがうまく肉とマッチするようなソースとなっています。物珍しい味ではあるのですが、それが驚くほどのおいしさへつながっているかというとそうでもなく、「別にチョコレートを使わなくても……」と思ってしまいました。

付け合わせのカカオフルーツサラダライスです。レモン風味のライスにアボカドが混じり、その上にカカオ豆が乗っていました。試しにカカオ豆だけを食べてみると、チョコレートの香ばしさがナッツの食感と共にやってくるといった感じで、お酒のおつまみなどにも向いていそうな印象です。ライスは酸味が強いので、単体で食べるよりもローストビーフといっしょに食べた方がベター。

割と厚みがあったポテト。

刺身のツマのようなサラダ。

夏の新作メニュー以外にも定番メニューである「ショコラバターチキンカレーとカカオバターのライス～チョコレートグレーピーソース～」も注文しました。価格は1000円です。

既に深みのある味をしているカレーに……

チョコレートソースをかけて食べるというわけ。香りは完全にチョコレートのそれです。試しにチョコレートソースだけをなめてみたところ、生暖かくて甘さがなく、苦みや香ばしさばかりが強調されていてとても単体では味わえない感じでした。

ためらいながらもカレーにソースをたっぷりとかけて、いただきます。

これが意外なほどにマッチするので、改めてカレーの包容力に驚きました。チョコレートソースの香ばしさや苦みがちゃんとカレーの隠し味として成立しており、もともと味に深みがあったカレーをさらに奥深いものへと変えています。そしてもちろんライスとの相性もバッチリ。辛みはありませんが、チョコレートソースのバランスを調節しながら味の変化を楽しめるので食が進むカレーとなっていました。