ウィルコムが基地局を4~5万局削減へ、ソフトバンク基地局と併設も
ソフトバンクが親会社となって経営再建に取り組んでいるウィルコムが基地局を4~5万局規模で削減することが明らかになりました。
ウィルコム、PHS基地局を3割減-年300億円圧縮:日刊工業新聞
asahi.com(朝日新聞社):ウィルコム、PHS基地局を3割減-年300億円圧縮 - 日刊工業新聞ニュース - デジタル
日刊工業新聞社および日刊工業新聞社から記事の提供を受けた朝日新聞社の報道によると、ウィルコムはPHSの基地局を現在の16万局から約3割削減し、4~5万局減にあたる11~12万局にするそうです。
これは年間550億円かかるPHS基地局の維持費を250~350億円に圧縮して経営改善につなげるための措置で、すでに今年3月から一部作業を開始。また、ソフトバンクモバイルの第3世代携帯電話の鉄塔基地局にPHS専用基地局を併設することで、基地局の賃料や電気代、回線料などの負担を軽減するとのこと。
PHS基地局1局のカバーエリアは最近のものでも半径1キロメートル程度にとどまるなど、あまり広くないことが問題でしたが、高さ40メートルの鉄塔基地局にPHS専用基地局を併設することで半径2キロメートルをカバーできるようになるため、ウィルコムは今後併設を進め、不要な基地局を選定し、2014年夏までに作業をすべて完了する予定。
ちなみにウィルコムは1台契約すると2台目、3台目の月額料金が無料になる「もう1台無料キャンペーン」や、相手先問わずに10分以内の通話が月500回無料になる「だれとでも定額」などの施策により2011年5月に13年11ヶ月ぶりの10万契約以上の純増を記録。
PHSとソフトバンクモバイルの3G回線とのセット販売なども合わせて、ソフトバンクグループ全体の契約数を押し上げており、2011年6月にはグループ全体の契約数が3000万を突破しています。
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