用途に応じて4パターンに変形、全自動で目的地まで移動する近未来の乗り物「Supple」
車いすと言えば電動・手動問わず座席を2つの車輪で挟むような形状が一般的ですが、そんな固定概念を覆す、近未来的な乗り物のコンセプトモデル「Supple」が発表されました。
その車輪の形状はもちろんですが色使いも斬新で、21世紀を迎えた今、さらに先の未来を感じさせるデザインとなっています。
近未来的な車いすのコンセプトモデルは以下から。Supple - the wheel chair becomes the sphere-chair
この「Supple」というコンセプトモデルを考案したのは、イランの工業大学に通うMohamad Sadegh Samakoushさん(19歳)。大学では工業デザインを専攻して2年が経過しており、自分で電気自動車を自分で組み立てたこともあるのだといいます。
まず目をひくのは、球体型のタイヤ。このタイヤはサーバーに接続されたモーターとプロセッサで動作させることが想定されているため、どの方向にもスムーズに進むことができるそうです。
「Supple」はワイヤレス・ネットワークに接続されており、運転の必要のないAGV (automatic guide vehicleの略)に分類されます。
そのため、乗っている人は手元の制御装置に表示されるGPSマップ上に行きたい場所を表示してクリックするだけで、何もしなくても目的地にたどり着くことができます。
「Supple」は用途に応じて複数台をつなげて変形させることができます。まず1つ目は、1台で運転する1人乗りモード。2つ目は、2台をつなげて1~2人乗りのオートバイの形状にするモード、そして3つ目は、乗車人数に応じて2~4台をつなげる乗用車モードです。
これはタイヤメーカーのミシュランが主催する未来の自動車デザインコンペ「Michelin Challenge Design」に出展された作品なので、実用化されるというわけではないですが、多くの応募作品の中でもなかなか目をひく斬新なデザインで、コンセプトとしても未来への可能性を感じさえるワクワク感のあるものとなっています。
・関連記事
将来的に実用化されるかもしれない、近未来乗り物の数々 - GIGAZINE
アクセルやハンドル不要、脳波で運転するメルセデスの近未来コンセプトカー - GIGAZINE
未来の都市交通システム「SkyTran」 - GIGAZINE
1900年頃に想像で描かれた2000年の未来技術 - GIGAZINE
・関連コンテンツ