朝からビールを飲む「朝ビール」を勧める広告を打ったビール会社が非難される
by Daveybot
朝からビールを飲む「朝ビール」を勧める広告を打ったビール会社が、とある団体に「無責任な人気取り」だとして非難されています。
問題となった新商品はさくらんぼのフレーバーがついたビールで、それ自体には特に何の問題もなかったのですが、「シャンパン・ブレックファースト」(ホテルで出される朝食と一緒にシャンパンを楽しむプラン)になぞらえてビールを宣伝したのが問題となったようです。
「朝ビール」の詳細は以下から。"Breakfast Beer" Slammed by Critics - FoxNews.com
ニュージーランド・オークランドで発売されたビールの新商品は、朝からビールを飲むことをよしとするような、いわば「朝ビール」を勧める広告を打ち出したことで、アルコール飲料の監視団体から酷評されてしまいました。
新商品はさくらんぼのフレーバーがついた、アルコール度数5.5パーセントのビール。「このビールは女性にもおいしく飲んでいただけます……もしあなたがシャンパン・ブレックファーストを食べたいけどシャンパン以外のものを飲みたい時には、かわりにこのビールを飲んでください」という内容のコピーを採用したとのこと。このビールは同国のモールバラにあるMoaという醸造所が製造しているもので、オークランドのカフェで正式に販売が開始されました。
問題となったビールのラベル部分。
依存症に苦しむ人を救うための団体である「National Addiction Centre」のDoug Sellman局長は、「『朝ビール』というこの商品のマーケティング戦略は、健康な生活をおびやかし、アルコール依存を加速させる無責任な人気取りと言えるでしょう。朝からビールを飲むのは病的な振る舞いであるのに、さもそれが普通のことであるかのように宣伝しています」とコメントし、朝ビールを真っ向から否定しています。それに対して、ビールの醸造所・Moaの共同所有者であるGeoff Rossさんは、社の姿勢として、無責任な宣伝をしようとしたわけではなかったと弁明しています。
ホテルでの優雅な朝食「シャンパン・ブレックファースト」とビールを同一視させて高級感を出そうとしたのは分かりますが、朝から飲酒することを積極的に勧めることで、仕事前に飲酒をする消費者が出る可能性が否定できないことを考えると、抗議を受けるのも致し方のないことなのかもしれません。
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