「最後発のWindows PhoneがiPhoneを抜き去る」と調査会社が驚きの予測、Androidは圧倒的シェアで1位に
他社に大きく先駆けて展開されていたものの、過去のソフトウェア資産との互換性を無くしてプラットフォームを刷新した「Windows Phone 7」のリリースが遅れたことから、端末メーカーから悲観論も出ているマイクロソフトのスマートフォン向けOS「Window Phone(旧Windows Mobile)」ですが、大きく先行しているAppleのiPhoneを抜き去るという驚きの予測を調査会社が発表しました。
なお、世界シェア1位となったAndroidはこのまま成長を続け、圧倒的なシェアを誇ることになるということです。
詳細は以下から。
IDC Forecasts Worldwide Smartphone Market to Grow by Nearly 50% in 2011
アメリカの調査会社IDCが発表したプレスリリースによると、2011年のスマートフォン市場はさらに多くの個人ユーザーや企業ユーザーを取り込むことで、49.2%成長すると予測されているそうです。
具体的には2010年に出荷されたスマートフォンが3億340万台であったのに対して、2011年には4億5000万台を超えるとされており、携帯電話市場全体の成長ペースと比較して、スマートフォン市場の成長ペースは4倍以上になると見込まれています。
また、メーカーがここ2年間にわたってユーザーの需要を得るために新型スマートフォンをリリースし続けたことで、スマートフォンのOS同士の競争が繰り広げられており、IDCは今後の市場動向について、Windows PhoneがAndroidに次ぐ世界2位のプラットフォームになると予測しています。
ちなみにWindows Phoneが急成長を遂げると見込まれている理由ですが、他社から次々とユーザーの心を動かすような使い勝手を提供するスマートフォン向けOSがリリースされたことで、マイクロソフトはWindows Phone 7のリリースにこぎ着けるまでに市場シェアを着実に失ったものの、2011年2月に発表された世界最大手の携帯電話メーカー、NOKIAとマイクロソフトの提携はWindows Phoneに対して非常に大きな影響を与えるとIDCは予測。
NOKIA製のWindows Phone対応スマートフォンは2012年にリリースされるとIDCは予測していますが、同スマートフォンがリリースされることで、Windows Phoneは2015年までにAndroidに次ぐ規模にまで成長するとしています。
IDCが予測した今後の各OSのシェア。NOKIAが自社のスマートフォンに採用している「Symbian OS」のシェアが失われる代わりに、2015年までにWindows Phoneが世界2位のシェアを獲得すると見込まれています。なお、Androidのシェアは45.4%に達する見込み。
「Windows Phone 7」スマートフォンは日本ではいまだに発売される気配が無いどころか、2011年3月時点で日本語対応すら実現していないため、どうしても遠い存在といった感がありますが、iPhoneやAndroidに十分対抗できる存在として日本市場で認められるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。
・関連記事
世界中の人が「Windows Phone 7」に夢中になるはずだという願いを込めたマイクロソフト公式CMムービー - GIGAZINE
売れ行き不調の「Windows Phone 7」は今後どうなるのか、端末メーカー幹部が言及 - GIGAZINE
「iPhoneやAndroidに追いつけそうにない」、携帯電話メーカーが「Windows Phone 7」に対して悲観的に - GIGAZINE
・関連コンテンツ