鏡面にこそ真実の姿が映っているのかも知れないアート作品「On the Surface」

カナダ・トロント在住のアーティストAlex Kisilevich氏が作り出した、不思議な世界観の写真作品が「On the Surface」です。
一見すると日常生活を切り取った普通写真のようでありながら、鏡面に映り込んだ姿は本人とはかけ離れています。鏡は対象の姿をそのまま写しているはずなのですが、見る人の意識によって見え方は異なり、真実の姿とは一体何なのか考えさせられるものとなっています。
作品群は以下から。Alex Kisilevich On the Surface
姿見の中にはあどけない少女、立っているのはややふっくらとした熟女。一番ストレートにこの作品のコンセプトを表現した作品ではないでしょうか。

病院の廊下のような場所で、ゆったりしたホスピタルガウンに身を包み立っている若い女性。窓に映り込んだ姿は本人よりちょっと年を重ねているように見えます。

整えられたキッチンに立ち尽くす男性。シンクに写っているのは年老いた男性なので、気持ちの上ではもっと年を重ねているということかもしれません。

水をなみなみとたたえたプールをのぞき込む青年ですが、そんな彼をのぞきかえしているのはもう髪も白くなった老人。

イスに腰掛けている妙齢の女性の机に写った姿は、本人よりもわずかに若々しい印象。

キャビネットにもたれかかる少女と背中合わせになる形で、写り込んでいる姿は10代後半に見えます。

テーブルの下に隠れている男の子も、やはり自分は一人前だと思っているのか、机の脚にはずっと年上の青年が。

皿洗いをしている初老の男性ですが、お皿をよく見てみるとそこにはヒゲも黒々とした壮年の男性が。

ピアノの前に腰掛けた男性は、実際の見た目よりも心は若々しいということがグランドピアノの天板を見ると分かります。

コインランドリーに立ち尽くす女性の向かい、洗濯機のガラスには彼女とは髪の色が異なるやや年上に見える女性が。

棚の中にお皿などが飾られているのでちょっと分かりにくいですが、じっと目をこらしていると実際の女性よりもぐっと若い美女が前を見据えて立っています。

プールにぷかりと浮かんでいる女性は、水面に写った姿になるべくダイエットをしているのかもしれません。

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in アート, Posted by darkhorse_log
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