NOKIAが「Windows Phone」を採用したスマートフォンを発売へ、マイクロソフトと提携
iPhoneやAndroidスマートフォンの隆盛を受けて、スマートフォン市場で苦しい立場となっている携帯電話メーカー最大手のNOKIAがマイクロソフトと提携することを発表しました。
具体的には「Windows Phone」を採用したスマートフォンをNOKIAが発売することになります。
詳細は以下から。
Nokia and Microsoft announce plans for a broad strategic partnership to build a new global ecosystem
NOKIAのプレスリリースによると、同社はマイクロソフトと幅広い分野での戦略的提携を行うそうです。これはお互いの資産を組み合わせることで、市場をリードするモバイル製品やモバイル向けサービスを共同で作り上げるためのもので、今度は開発ロードマップを共有した上で、密接に連携する予定。
具体的にはNOKIAがスマートフォンのOSに「Windows Phone」を採用することになるほか、ハードウェア設計技術や言語面でのサポートといった同社の持つノウハウを生かし、Windows Phoneを広大な市場に安価で提供できるようにするとのこと。
また、マイクロソフトは検索サービス「Bing」や広告配信プラットフォーム「adCenter」をNOKIAの地図サービスに統合するほか、NOKIAが世界各国の携帯電話会社との間に保持している課金システムを「Windows Phone」向けコンテンツ配信サービスの課金方法として利用することができるようにするほか、NOKIAのコンテンツおよびアプリケーション配信サービスはマイクロソフトのMarketplaceに統合されます。
ちなみにこの提携についてはスマートフォン市場でiPhoneやAndroidにシェアを奪われているNOKIAと、「Windows Mobile 6.5」から「Windows Phone 7」への移行が大きく遅れ、スマートフォン市場で先行していたにもかかわらずiPhoneやAndroidに一気に追い抜かれてしまったマイクロソフトの、双方も思惑が一致したためであるとみられますが、はたしてどれだけの効果があるのでしょうか……?
なお、2011年2月現在、NOKIAは日本の一般向け携帯電話市場からは撤退しており、NTTドコモの回線を利用したセレブリティ限定の携帯電話サービス「VERTU」を提供しています。
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