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Intelの新型CPU「第2世代 インテル Core」新登場、DVDをわずか3分でエンコードするなどあらゆる作業が高速に


2011年1月9日(日)、Intelの新型CPUである、開発コードネーム「Sandy Bridge」こと「第2世代 Intel Core」シリーズが発売となりました。発売当日の秋葉原はその登場を祝うムードに満たされ、Intelが行った発売記念イベント「Intel Technology Day in Akiba 2011」には多くの人がつめかけ、お祭り騒ぎの様相を呈していました。

「第2世代 Intel Core」は旧世代のCPUでは別々だったプロセッサー・コアとグラフィックス・コアをまとめて構成しているため、別にグラフィックスチップを搭載しなくても、高画質の動画の編集や再生がスムーズに行えるとのこと。性能面とコスト面の両方から見てもこれまで以上の進化を遂げているそうです。

動画編集ソフトを開発している企業やIntelの技術者が登壇し、「第2世代 Intel Core」のすごさを解説していて、中でも各社が用意したデモムービーは処理能力の向上が一目で分かり、見応えがあります。

Intelの最新CPU「第2世代 Intel Core」発売記念イベントの模様やデモムービーなどは以下から。Intel Technology Day in Akiba 2011



1月9日(日)朝の秋葉原。まだ午前9時半すぎだったのですが、「Sandy Bridge」と対応マザーボードを求めて「ソフマップ秋葉原 リユース総合館」前にはものすごい行列が。


同時刻、「ツクモex.」前にも人だかりが。


9日0時に深夜販売した店舗もあったようで、緊急告知のビラがはられていました。


ツクモ DOS/Vパソコン館」でもあさ9時から早朝販売が行われていたのですが、1時間も経たない内に「Core i7 2600K」は完売。


その震源地はIntelが発売に合わせて行っていた「Intel Technology Day in Akiba 2011」というイベント。会場には「Sandy Bridge」こと「第2世代IntelCoreプロセッサー」に対応しているデスクトップボードの一覧がずらり。


会場内には数カ所デモを行っているブースがありました。こちらは「モンスターハンター フロンティア オンライン」のベンチマークムービーで、第2世代同士の比較をしています。左が「Core i7 2600K」、右が「Core i7 2600」を使っているのですが、「Core i7 2600」の2倍の数となる12個のグラフィックスを搭載している「Core i7 2600K」の方がなめらかに早く動いているのが分かります。

YouTube - 「モンスターハンター フロンティア オンライン」で新CPUをベンチマーク


次に、新旧CPUの性能比較デモ。左側のPCは新発売の「第2世代IntelCore i7 2600K」を、右側のPCは旧世代Intel Core i7 870を搭載しています。


近ごろさまざまななところで耳にするようになった「HD画質」という言葉の分かりやすい解説。動画を表示するドットが多い分、画質はいいのですがデータが重くなってしまうので、すばやく処理をするには高性能のCPUが必要となるというわけです。


WMV形式のHDビデオをBlu-rayディスク形式のデータに変換する速度を比較してみると、その差は歴然。

YouTube - 「第2世代IntelCore i7 2600K」と旧CPUの性能比較


イベント会場にはコンパニオンさんがいて、ロゴの入った大きな紙袋を配っています。


袋の中にはこんな紙が入っていました。「IntelAKIBA駅伝」ということで、秋葉原に点在する対象PCショップ各店を回ってスタンプを集めると抽選に参加でき、商品が当たるチャンスがあるということです。


商品はこんな感じ。「Canon Eos 600 EF-S18-55 IS」など高額商品もラインナップされているなどなかなか豪華。スタンプラリーに参加してみることにしました。


まずは「マウスコンピューター 秋葉原ダイレクトショップ」から。


店内にスタンプが置いてあり、自由に押していく形式。まだ朝10時ごろだったのですが、スタンプを押すために店舗の2階に上がる人がひっきりなしに訪れている感じでした。


続いて「Faith CUSTOM館」に……と思ったのですが、朝早すぎてまだ開店していない模様。スタンプラリーに参加しているとおぼしき人たちが行列を作っていて、まだちょっと開く気配がないので次の店舗に移動。


「ドスパラ秋葉原本店」に到着。


スタンプはお店の棚にさりげなく置いてありました。


各店舗の前にはコンパニオンさんがいて台紙を配っているので、対象店舗の前を通りかかったらすぐ参加できるようになっています。


次はドスパラの向かいにある「クレバリー秋葉原1号店」へ……と思いきや、Faithを上回る行列が。こちらもまだ開店しておらず、かつスタンプラリー対象店舗が密集していたため大混雑していました。


そこで、すでに早朝開店しているのを確認していた「ソフマップ秋葉原 リユース総合館」へ行き、スタンプを先に押してしまう作戦に出ました。


続いて「Two Top秋葉原本店」にてスタンプをぺたり。この辺りは順調。


ちょっと場所は離れますが、こちらも早朝から行列ができていたので確実に開いている「ツクモex.」へ。


コンパニオンさんがスタンプを押してくれました。


これで、とりあえず開店していた店舗のスタンプはコンプリート。


戻ってみたところ、「Faith CUSTOM館」が開いていたのでスタンプをゲット。


「クレバリー秋葉原1号店」の行列に加わって最後のスタンプを押すことができました。


どうにかこうにかすべてのスタンプを集めることができたので、福引きを1回引く権利が得られました。


いざ!


1等を念じつつ引いたものの、結果は参加賞の「Intel オリジナル歩数計」でした。年始に増えた体重を運動して戻すのにはピッタリなアイテムを手に入れました。


一方、イベント会場に設置されたステージでは「Sandy Bridge」の魅力を伝えるイベントが次々と行われていました。最初は新春セレモニー。ゲストはIntel Corporation.セールス&マーケティング本部副社長のスティーブ・ダルマン氏です。


英漢字書家・國重友美さんの書道パフォーマンスが始まります。


「速」という漢字は、アルファベットの「s」「p」「e」「e」「d」を組み合わせて書かれているそうです。


セレモニーの後は各企業の講演が続きます。「にほんごはそんなにうまくないですが我慢していただいて……」とフレーズとは裏腹な流暢な日本語で、サイバーリンク代表取締役ピーター・リン氏がプレゼンテーションを開始。


サイバーリンクのビデオ編集ソフト「MediaEspresso」を使ってSandyBridgeとCore2 Quad、Core i7をベンチマークしたデモビデオが上映されました。「SandyBridge」では4分間のHDビデオのエンコードが33秒で終了しました。1枚のDVD(4.7GB)のエンコードも5分間で終わる見込みとのことです。

YouTube - SandyBridgeとCore2 Quad、Core i7をベンチマーク


大容量のHDコンテンツであればあるほど、時短効果は顕著に表れるとのことです。


続いて、マイクロソフト コンシューマー&オンライン統括本部の溝口氏が登壇。溝口氏はマイクロソフトでWindows7とIEを担当していて、IEの公式Twitterアカウントの中の人だそうです。


「自宅のメインPCのOSが7の人は挙手をお願いします」というと約半数のお客さんから手が上がりました。IE9のベータ版に触ったことがある人…という質問でも多くの手が上がります。


マルチコアに最適化しジャバスクリプトの処理速度が向上、GPUアクセラレーションによりグラフィックのレンダリングが高速になったIE9を是非「Sandy Bridge」で使ってみて欲しいとのことでした。


トムソン・カノープス社のプレゼンテーションに移ります。近日公開されるビデオ編集ソフト「EDIUS」の新バージョンが、「Sandy Bridge」に対応して高速処理が可能になっているとのこと。


新しく追加された「ハードウェアエンコードを使用する」というコマンドを選択すると、ソフト側ではなく「Sandy Bridge」で動画処理を行うため、ソフトウェアエンコードの約12%ほどの時間でエンコードが終わってしまうといいます。


次はIntel直々のプレゼンテーション第1弾。軽妙なプレゼンテーションに定評のある、Intel技術本部 天野伸彦氏の登場です。


会場には人垣ができあがっていました。


旧世代のCPUから今回の「Sandy Bridge」まで、どのように進化が続いてきたのか簡潔にまとめています。


Mobileとデスクトップ用のCPUそれぞれのスペックを比較しています。HDグラフィックスがデスクトップでは主に2000という値に設定されている理由は、省エネを目指したからだといいます。

その一方でモバイル用CPUのHDグラフィックスが3000に設定されていることを自ら指摘し、「ここは他社との競合のため(3000という値を設定した)」と語っていました。


CPUの性能をガンダムのモビルスーツに例えたことがある天野氏ですが、今回はチップセットをラーメンに例え、全部入り(OC機能とQuick Sync Videoテクノロジーの同時使用)が可能なCPUが、ハイエンドモデルではないとしながらも今後発売される可能性も匂わせていました。


コーレル株式会社のプロダクトスペシャリスト吉岡俊彦氏が登場。


コーレルのDVD制作ソフト「MovieWriter 2010」は昨年発売されたソフトですが、先日のアップデートにより「Sandy Bridge」に最適化済み。エンコードオーサリングが圧倒的に速くなったそうです。


HD動画撮影ができるカメラやBlu-rayの普及により、映像の高画質化・大容量化が進むなか、「とにかく変換の部分を速くするのが課題」とのことで、重点的に取り組んでいるそうです。今年春先にかけては、やはり新CPUに最適化したビデオ編集系の新商品を発表できる見込みとのこと。


2回目のIntelからのプレゼンテーションは、マーケティング本部でソフトウェア・エコシステムとビジュアルコンピューティングのマーケティングを担当する梶原武志氏が担当。


講演テーマ「Visibly Smart」は「目に見えて違いがわかるほど高性能」といったニュアンスだそうです。今まではCPUの性能向上と言っても処理速度が数%向上したとか、目で見て気付かないレベルだったりしたそうですが、今回の新CPUはデモを見ると「何だこの気持ち悪い速さは」と思うほど、明らかに速いのがウリ。


CPUの開発ではプロセスとアーキテクチャを交互に変えていくパターンを繰り返しているそうです。今回アーキテクチャが変わって「Sandy Bridge」となったので、次のモデルとなる「Ivy Bridge」ではこれをシュリンクして22nmにします。


ターボブーストの進化やハイパースレッドを使ったマルチタスキングにより「とにかく速くなった」ことのほか、CPUの中にGPUが入った「ビルトイン・ビジュアル」により画像処理能力も進化。Intelの外付けGPU「Larrabee」で培った技術が生かされています。

ノートPCに強いIntelは「グラフィックスが弱点」と言われることもあったそうですが、「Sandy Bridge」なら例えば高画質の動画や大量の重いRAW画像などの一覧も一気に表示できるなど、かなりストレスが減るはずだということ。ゲーミングにも強くなっていて、「Intelが映像・画像に本気であることの表れ」だそうです。


リアルタイム・レンダリング能力が要求されるゲームは内蔵グラフィクスの弱点で、かなり複雑にぐりぐり動くようなゲームをやりこむという人にはSandy Bridge搭載機であってもやはり外付けGPUの使用を推奨するとのことですが、負荷を分散させ効率よく処理できるようになったことで、ゲーム中のバッテリーのもちが良くなることなども期待できるそうです。動画のエンコード・デコードなどは内蔵グラフィクスの方が外付けよりむしろ強かったりもするとのこと。


Intelでは昔と比べてソフトウェアの比重が大きくなってきているとのことですが、昔のIntelが「こんな高機能なハードウェア作った。あとはよしなに使って」というある意味放任主義だったのに対し、いまは「ハードウェアがこう進化して、こんな面白いことができるようになりました」というところまで提案しようというスタンス。

映画やゲーム、3Dアニメなど、さまざまな企業やクリエイターと協力して面白いことをやっていこうという「Visual Adrenaline」は現在はアメリカ本国のみのプロジェクトなのですが、近いうちに日本でも展開していく予定とのことでした。


長らく続いてきた講演のトリを飾るのは、「モンスターハンター」シリーズのヒットが続くカプコンCS開発統括東京制作部運営室室長の杉浦一徳氏。


オリジナル防具などが手に入るコラボキャンペーンも行われます。


現在モンスターハンターフロンティアオンラインの推奨環境では外付けGPUが要求されますが、SandyBridge搭載ならノートPCでも外付けGPU不要でモンスターハンターが楽しめるとのことです。


デモコーナーに用意されていたのと同じMHFベンチマークで新CPUをテストしたところ、従来より260%の性能向上が確認できました。


推奨PCは以下の各社から1月下旬に発売されるそうです。


「Sandy Bridge」こと「第2世代 Intel Core」シリーズについて、下記サイトに解説ページも設けられています。旧世代のCPUとは目に見えて速度が上がっている理由や技術的な進化も図解されているので、興味のある人はぜひ見てみてください。

Intel Technology Day in Akiba 2011


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in 取材,   ハードウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

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