取材

躍動感ありすぎの「小狐」、完成度高すぎの「よつばとたいふう!」、元絵以上に本物っぽい「メイジ3」


2010年2月7日開催のワンダーフェスティバル 2010[冬]、今回の第20期ワンダーショウケースはOZ[MAD ROAR]作『小狐』(イラストレーター“壱”のデザインによる、壱界の住人)、のb[3×3×3]作『よつばとたいふう!』(よつばと!)、カズヨシ[うつねこ亭]作『メイジ3』(ニンテンドーDS用ゲームソフト「セブンスドラゴン」)の3作品。どれもこれも選出されるだけのことはあり、とんでもないクオリティです。

詳細は以下から。
ワンダーショウケース
http://www.wondershowcase.com/

第20期『ワンダーショウケース』
http://www.wondershowcase.com/04_WSC_New.html


小狐 from イラストレーター“壱”のデザインによる、壱界の住人


ノンスケール(全高190mm)レジンキャストキット+小狐イラストポストカード(画/壱)のセットです


これが小狐イラストポストカード(画/壱)


ワンフェス会場特別価格6800円(税込)、ワンフェス以降の一般小売価格は8800円(税込)


大雑把なようでいて細かい


どの角度から見ても迫力があるというのはなにげにすごい


作者プロフィールもすごい。

おず●198X年2月23日生まれ。小学生時代はアニメ好きで、メカやキャラクターのイラストを描くことを趣味とする。高校卒業後医療系の専門学校に進むも、2年生のときにビジュアル系ロックバンド(Vo.担当)を結成し、バンドに熱中しすぎて中退。音楽で食べていくことを目標に置きつつ、生活費を稼ぐためにアルバイトを探しはじめた際、たまたまバンダイのマスターグレードシリーズ(ガンプラ)の存在を知って興味を抱き、その流れから模型店にてアルバイトをはじめるに至る。そして、アルバイトと並行してガンプラやガレージキットの製作に着手しはじめたところ、模型製作の腕がまたたくまに上達、趣味的にはじめたモデルフィニッシャーとしての収入がアルバイト代金を上まわるほどとなったが、彼女が病気で倒れた等のさまざまな理由からモデルフィニッシャーとバンドの道を断念することに。その後「会社員として働きつつワンフェスに参加する」というスタンスへ転じ、'07年[夏]から“STAND ALONE”名義にてディーラー参加を開始。'10年[冬]からは“MAD ROAR”名義にての活動となる。

よつばとたいふう! from 『よつばと!』


ノンスケール(全高180mm)レジンキャストキット


ワンフェス会場特別価格9800円(税込)、ワンフェス以降の一般小売価格は1万2000円(税込)。


やたら価格が高い理由は、品質を重視するために日本国内で生産しているため。


この作者のプロフィールも圧巻。

のぶ●1970年9月20日生まれ。「油粘土でまず恐竜の骨を作り、そののち皮を被せる」というようなマニアックな粘土細工を小学1~2年生のころから嗜み、3年生でハセガワ1/72零戦の製作にハマり、4年生でガンプラブーム直撃、中学生のときには海洋堂のガレージキット(『風の谷のナウシカ』等)や『モデルグラフィックス』の雑誌作例から大いに影響を受けるという、いわゆる“エリート造形オタク”的な道を歩む。高校3年生のときにロック(バンドではB.担当)とバイクに傾倒し模型趣味から一時離れるも、21歳になってひとり暮らしをはじめたあたりから再燃。'93年ごろスカルピーの存在を知ったことがひとつの転機となり、「スカルピーで作ったフィギュアをインターネット上で発表し、それを見た人から意見をもらう」というスタイルに楽しみを見いだすことになる。そして、その延長線として「買い手との交流」を主目的にワンフェスへのディーラー参加を決意、'05年[夏]から“3×3×3”名義にてほぼ毎回コンスタントに新作フィギュアを発表しはじめるようになる。

メイジ3 from ニンテンドーDS用ゲームソフト『セブンスドラゴン』


ノンスケール(全高145mm)レジンキャストキット


ワンフェス会場価格は5800円(税込)


なお、版権元の意向により、一般販売は行われないそうです。


作者のプロフィールは以下のような感じになっており、同じような境遇の人にある意味、夢を与えてくれる内容。

かずよし●1984年7月30日生まれ。中学生のときから『ホビージャパン』を読みはじめ、高校、大学(美大)時代はひたすらガンプラ製作に熱中。大学がつまらなくなり2年で退学したのち、ホビージャパンの広告を見て代々木アニメーション学院フィギュアアーティスト科へ入学することを決意、在学期間の2年間を原型師になるための学習に費やす。同校に進む以前はフィギュアにはまったく興味がなかったが、授業を通じてフィギュアという存在を強く意識するようになると同時に、プロ原型師として生きていくための自覚が生じることになる。同校在学中の'07年[冬]に、クラスメイトと共に“うつねこ亭”名義にてワンフェスへ初ディーラー参加。ただし、 10個ほど持ち込んだ『魔界戦記ディスガイア』の女戦士は数個しか売れずに終わる。その後も「10個ほど持ち込み7~8個の販売」という状態が続いていたのだが、'09年[夏]に出品したメイジ3が「持ち込んだ5個が開場後5分で完売してしまい、何が起きたのか全然わからなかった」という突然のブレイクを経験した。現在は「プロ原型師を目指して勉強中」とのこと。

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in 取材, Posted by darkhorse

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