ユナイテッド・シネマ岸和田に関西2番目のIMAXシアターがオープンしたので行ってきた
3Dの表示方式には子ども向け雑誌の付録にもあるような赤と青のメガネを使う「アナグリフ」を始めとして、意外と沢山の方式があります。その中でも、「アバター」上映時に注目を集めたのが「IMAXデジタル3D」形式です。日本では、このIMAXデジタルおよびIMAXデジタル3Dを上映できる映画館は限られており、「アバター」上映時点では日本に4ヶ所しかスクリーンがありませんでした。
現在、IMAXシアターは数が増えており、12月17日には関西で2番目となるIMAXシアターがユナイテッド・シネマ岸和田にオープンしました。同日から公開されている3D映画「トロン:レガシー」に合わせた形でオープニングセレモニーと上映会が行われたので、どのような感じなのか見てきました。
内部の詳細は以下から。
ユナイテッドシネマ岸和田 | 岸和田カンカン ベイサイドモール
映画館に到着しました。岸和田カンカン ベイサイドモールの3階にあります。
ショッピングモール内部には「IMAXデジタルシアター誕生」と、大きな宣伝の幕が下がっていました。
さっそく中に入ってみましょう。
チケット売場はこんな感じ。
今回IMAXデジタルシアターへと改装されたシアター7の入口。
シアター内部に潜入です。
後方に用意されている映写機は2台。これのおかげで高画質を実現しています。
スクリーン右手前に専用の車いす用スペース。どの映画館でもスペースは設けられているが、こうやって大きく区切られているのは珍しい
まだ開場前なので座席は基本的に無人。
3D用のメガネ、青フレームは大人用です。
黄色フレームは子ども用。IMAXデジタル3Dのメガネはかなり軽めで、メガネの上からでもかけられる大きさ。
「あなたの映画感、変わる。」というコピーは、IMAXデジタルシアターのオープンによって映画館が変わるということと、その映像を見ると映画感が変わるというダブルミーニングになっているようです。
ということで、オープニングセレモニーです。
まずはIMAXデジタルシアターのカウントダウントレーラーとIMAXガイドムービー。IMAXのシアターであれば映画上映前に流れるこの映像、初めて見た人はまだ本編ではないにも関わらず「すごい」と呟いていました。
ユナイテッド・シネマの宮田社長(右から2人目)による挨拶に続いては、ベイサイドモールの辻井統括支配人(左端)、IMAXジャパンの髙谷ゼネラル・マネージャー(左から2人目)、ユナイテッド・シネマ岸和田の松下支配人(右端)が加わり、4人による鏡開きが行われました。
サプライズとして、「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンスキー監督からのコメント映像も流れました。本編中にIMAXでのみ見られる特別映像があるのだとか……。
こちらはデモ映像。デジタル2Dの「THIS IS IT」と「トランスフォーマー リベンジ」、そしてデジタル3Dで「ハッブル3D」と「アバター」が流れました。まず映像の大きさがすごいのですが、アバターは特にIMAXに最適化されていることもあり、本当に惑星パンドラに行った気分になるというのが納得できる映像美です。すでに公開が終わってしまっているのが残念ですが、もしどこかでIMAXデジタル3D上映される機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。
今回、ユナイテッド・シネマ株式会社の宮田昌紀代表取締役社長とIMAXジャパン株式会社の髙谷清人ゼネラル・マネージャーに、ちょっとだけお話を伺うことができました。
IMAXデジタルシアターのポイントは、コンピューターによりシアター設計をチェックしており、音響・映像ともどの座席に座っても満足できるように作られていること。2台の映写機を使用して、映像が非常にクリアに映し出されており、これはホームシアターなどとは全く別物。「百聞は一見にしかず」だそうです。
今後、どんどんIMAXシアターでしか見られないような作品が増えてくるそうで、来年は18本から20本のIMAX版が登場。映画を見る人からすると上記のように映像がクリアという利点がありますが、運営側も、フィルムよりもコストが格段に下がるというメリットがあり、また、何巻もフィルムが送られてきて、終わったらその重たい荷物を返すという作業もなくなり、いいこと尽くめなようです。
IMAXとユナイテッド・シネマが契約したことで、岸和田のほか札幌、福岡、浦和にもIMAXデジタルシアターがオープン。しかし、今後どんどん数を増やすというわけではなく、「希少価値が大事」ということで数は絞る方針だそうです。近くにIMAXシアターがある人は、ぜひ足を運んでその映像と音響を体感してみてください。
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