ついにUQ WiMAXが単月契約者純増数でイー・モバイルを追い抜く

2009年7月に下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信サービス「UQ WiMAX」が正式スタートし、1年半近くが経過しますが、ついに単月の契約者数でイー・モバイルを追い抜いたことが明らかになりました。

あくまで単月での話とはいえ、モバイル無線LANルーター「Pocket WiFi」とネットブックやiPod touchなどを組み合わせて安価に販売することで順調にシェアを伸ばしているイー・モバイルを上回ることができたというのは、非常に興味深いことであると考えられます。

詳細は以下から。
モバイルサービス月次契約データ | データ集 | KDDI株式会社

契約数｜イー・モバイル株式会社｜企業情報

「UQ WiMAX」を展開するUQコミュニケーションズの親会社、KDDIがまとめた月次契約データとイー・モバイルがまとめた契約数によると、2010年11月の契約者純増数はUQコミュニケーションズが6万1900、イー・モバイルが5万600だったそうです。

UQコミュニケーションズの純増数がイー・モバイルを上回ったのはUQコミュニケーションズが契約者増加数を1ヶ月ごとに公開するようになってから初めてのこととなります。なお、2010年11月末現在の契約者数合計はUQコミュニケーションズが43万5200でイー・モバイルは285万2200。

わずかな差での逆転ではありますが、UQ WiMAXがシェア争いに本格的に食い込むようになったことで、モバイルブロードバンドを展開する通信事業者たちがユーザーによりよいサービスや端末を提供されるようになるというメリットもあることを考えると、今回の逆転劇は大きな意味を持つのではないでしょうか。

なお、モバイルブロードバンドについては12月3日からイー・モバイルが下り最大42MbpsのDC-HSDPAサービス「EMOBILE G4」を開始したほか、NTTドコモが12月24日から下り最大37.5Mbps、上り最大12.5MbpsのLTEサービス「Xi（クロッシィ）」を開始予定。さらに来年3月からソフトバンクモバイルも下り最大42MbpsのDC-HSDPAサービス「ULTRA SPEED」を展開する予定となっています。