ソニーが社長人事を検討中か、SCEの平井一夫氏が新社長になる可能性も
ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)が社長を兼務しているソニーが現在、次期社長人事を検討していることが報じられました。
候補は複数おり、その中にはゲーム事業を展開しているSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)のCEO、平井一夫氏も含まれています。
詳細は以下から。
ソニー:社長人事を検討、ストリンガー氏後継も-関係者(Update1) - Bloomberg.co.jp
Bloomberg社の報道によると、ソニーが次期社長の検討に入ったことを複数の関係者が明らかにしたそうです。
現在ソニーはハワード・ストリンガー会長兼CEOが社長も兼務しており、業績回復を目指して、3万人に上る人員削減や工場再編などの構造改革を実施したことが話題を集めましたが、ストリンガー氏は会長とCEOの職にはとどまる見通しであるとのこと。
新社長の候補としてはゲームやパソコンなどネットワーク対応製品の事業を統括する平井一夫氏や、テレビを中心に事業を統括する吉岡浩氏、吉岡氏の下でテレビ事業を統括している元VAIO事業本部長の石田佳久氏、そして平井氏の下でVAIO事業本部長を務める鈴木国正氏の「四銃士」と呼ばれる幹部が挙げられています。
なお、ストリンガー会長はソニーのアメリカ法人の経営改革で名を馳せ、米映画大手MGMの買収を成功させたほか、ハリウッドとのパイプを生かして次世代DVD競争で「Blu-ray」を勝利に導くなどしていますが、ソニーの株価はハワード氏の就任以来25%低下するなど、苦しい戦いを強いられているのが現状となっています。
長年逆ざや(製造原価が販売価格を上回る状態)が続いていたPS3が本体を売るだけで利益が出る状態になったほか、国内メーカー初となるAndroidスマートフォン「Xperia」のリリース、世界で初めてGoogleの「Google TV」を採用した「Sony Internet TV」発売するなど、将来を見据えた上で成長に向けた体制を整えつつあるソニーであるだけに、新社長人事は同社の今後に非常に大きなインパクトをもたらすことになりそうです。
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