「PSPスマートフォン」を開発中のソニー、新製品の発表に向けて準備中か
今年2月にPSPと携帯電話を合体させた「PSPケータイ」をソニーが開発中であることが明らかになり、10月には試作機とされる写真が流出したほか、さらには対応予定のサービスについての情報なども明かされましたが、どうやら新製品の発表に向けて準備中であるようです。
詳細は以下から。
Sony Ericsson CEO Hints at Games-Oriented Smartphone - WSJ.com
ソニーグループの携帯電話メーカー、ソニー・エリクソンCEO(最高経営責任者)のBert Nordberg氏がTHE WALL STREEET JOURNAL紙のインタビューに応えた内容によると、同社はPSPとスマートフォンを合体させたスライド式端末の開発にあたって、親会社のソニーと協力していることを明かしたそうです。
PSPスマートフォンを取り巻くウワサについては市場関係者が「Xperiaブランドを冠したものになる」「GoogleのAndroidを採用したモデルになる」「ゲームは(Androidスマートフォンの)アプリケーションとしてプレイできるようになる」といったことを明かしていますが、Nordberg氏は「火のない所に煙は立たない」とした上で、ソニーはゲーム市場に非常に強く取り組んでいることを改めて示しています。
また、来年2月にスペインのバルセロナで行われる携帯電話業界の一大イベント「Mobile World Congress」に向けて、同社の新製品に関する数多くの「ノイズ」を求めているところだとしており、携帯電話とゲーム機を融合させた製品をリリースすることに対して技術的なハードルは無いが、ゲーム会社などと収益の取り分などについての協議などが必要であるとしています。
なお、ソニーがPSPとスマートフォンを合体させたデバイスを手がける理由については、近年タッチパネルを搭載したスマートフォン向けにシンプルなゲームが数多く提供されており、それらがPSPのような携帯ゲーム機を脅かす存在になるという懸念があるためですが、Nordberg氏は昨年10月のソニー・エリクソンCEO就任以来、前向きな姿勢を見せていました。
ちなみにNordberg氏は同社の携帯電話について、少なくとも今後2年程度はAndroidを主流のプラットフォームに据えたままとなるであろうと予測しており、マーケットでシェアを確保するためにもソニーが持つさまざまなブランドを駆使してラインナップを多様化する予定だと述べています。
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